toggle
2023-10-23

【2024最新】ランニングウォッチ「Amazfit GTR 4」レビュー(アマズフィット)

最終更新日 2024年1月2日

ランニング業界、ランナー界隈で最近メキメキと存在感を増しているあらたなランニング・スマートウォッチブランドの「Amazfit(アマズフィット)」の「Amazfit GTR 4」を徹底レビューします。2023年にランニング専用モデル「Cheetah」が発売されましたが、コスパ観点だと2023年現時点でも最強のモデルだと言えるでしょう。

Amazfit(アマズフィット)はどんなスマートウォッチメーカー?

Amazfitを提供するのZepp Health Corporation(ゼップヘルスコーポレーション)は直近でも最も成長角度と勢いがある新興のスマートウォッチメーカー。

特に国内市場においては2022年AppleとGarminに次いで出荷台数は3位というポジションに位置しています。特に昨年発売された独自ブランドの「Amazfit(アマズフィット)」シリーズの最新作「GTR4」並びに「GTS4」の販売実績と評価が高く、ランナーにとっても今最も注目の高いブランドのひとつと言えるでしょう。

アメイズフィット?アマゾフィット?正式な呼び方は「アマズフィット」

英語単語として「amaze(驚かせる)」と「fit」の組み合わせと思われるブランド名の「amazfit」は、日本語表記だと「アメイズフィット」と思われがちですが、日本語のでの正式表記・発音は「アマズフィット」だそうです。

【実績】家電批評ベストバイオブザイヤー2022受賞

そんな躍進の2022年、さらに特筆すべきは「家電批評ベストバイ・オブ・ザ・イヤー」を「GTR 4」が受賞したこと。この賞は、プロが本音でテストする家電情報誌「家電批評」が、年間を通して一番「買うべき」商品を、各部門で選出するアワードなのです。そのスマートウォッチ部門では「Apple Watch Ultra」に並び「Amazfit GTR 4」がダブル受賞という結果となりました。「Amazfit GTR 4」が受賞した理由として、3万円台という低価格帯にもかかわらず、ログの精度や通話対応、長持ちするバッテリーなど、機能が非常に充実しており、コストパフォーマンスが高いという事が挙げられています。

参照|Amazfitの最新スマートウォッチ「Amazfit GTR 4」が「家電批評ベストバイオブ・ザ・イヤー2022」を受賞!

Amazfit(アマズフィット)から待望のランニング専用モデルが2023年7月リリース

Amazfit Cheetahの実機完全レビュー|アマズフィットでランニング

ランニングシーンに特化した「Cheetah」並びに「Cheetah Pro」がリリースされています。ランニングに特化した機能性は申し分ないですが、コスパ観点だとGTR4に軍配です。

・・・

完全レビュー|Amazfit GTR4の開封から初期設定まで

早速開封していきましょう。高級感溢れるパッケージに開ける前からワクワクが止まりません。

外側のパッケージから取り出すとホワイトでシンプルな内箱が登場。

そして蓋を開けると「UP YOUR GAME」の文字と共に本体が登場しました。とても高級感が溢れるパッケージングに感動しますね。

こちらが同梱物一覧です。本体以外には「専用充電ケーブル」と「説明書」というとてもシンプル。後ほど説明しますが、説明書は不要なほど初期設定はシンプルです。

専用アプリ「Zepp」(無料)をダウンロード

初期設定を進めるには専用アプリの「Zepp」をインストールしておきましょう。走った後の記録のチェックはもはや専用スマートフォンアプリが必須ですね。初期設定として、こちらのアプリに本体(GTR4)を同期させるのが次のステップです。

本体のボタンもシンプルに二つしかありません。このどちらかを押すか、充電ケーブルで充電したりすると初期設定が始まります。

このように、Zeppアプリで読み込ませるためのQRコードが表示されます。こちらを先程のZeppアプリから読み込みましょう。

あとはペアリング(本体とアプリの同期)が終わるのを待つだけ。

少し待つと(1分もかかりません

待ってました!ようこそと本体の名前がでれば完了です。

無事、Zeppアプリに本体が同期しました。実際に腕に装着してみます。

まず最初の印象は

  • 画面が鮮明(ディスプレイが綺麗)
  • ディスプレイサイズが大きすぎず小さすぎずちょうど良い
  • ウォッチフェイス次第でビジネスシーンでも使えそう

という印象です。この辺りは実際にランニングでも使ってみて後ほど総合的に評価してみたいと思います。

では、次にいよいよ「ランニング計測」を行なっていきたいと思います。


実走レビュー!ランニングでGTR4を使ってみる

ランニングを始めるときはまず下のボタンを1回押すだけ。これで様々な運動メニューが表示されるので、あとはランニング中の操作や終了まで基本的にタッチディスプレイで行います。このあたりはApple Watchと同じ感覚で、逆にGarmin系のランニング系ウォッチとは思想が異なる部分ですね。好き嫌いが分かれるところで、今までGarmin系の「物理ボタン重視」が好みでしたが、今回のGTR4を使ってみてその志向性が変わりそうです。良い意味で、GTR4はランニングシーンにおけるタッチディスプレイの使い勝手が抜群に優れているなと感じました。

「ランニング(屋外)」を選択した直後の画面。GPSが補足されると赤い部分が「緑」になりレディーGOです!

走行中のディスプレイ表示

こちらがランニング中の表示です。GTR4の特徴はディスプレイを「上下」「左右」と切り替えることができる点です。走行中は基本的に「上下」のスワイプで見たい表示を切り替えていきます。

以下、上下でスワイプした時に確認できる画面(情報)を見ていきましょう。

先程の画面と比較して、こちらの画面では

  • 平均ページ
  • ケイデンス
  • 平均ケイデンス
  • カロリー消費

をチェックすることができます。

こちらの画面は心拍数に特化した画面ですね。Garmin等では「ゾーン分け」表示よって、強度の高低が視覚的にわかるようになっていますが、GTR4ではグラフで推移をみることができます。これは良いですね。

最後の画面は走行軌跡です。大枠直近の自分がどんな軌跡を残して走っているか、どの方角に向かって走っているかがわかります。近所のランニングコースでは不要ですが、見知らぬ土地でのランニングには便利かもしれません。また、ルートファイルをZeppアプリにインポートすることでナビゲーションとしても使えるようです。

以上がランニング中における「上下」のディスプレイ表示切り替えの紹介でした。そして、この画面表示がとても個人的に気に入りました。まずディスプレイサイズが大きいため、ランニング中の視認のしやすさがあります。AppleWatchに比べるとこちらが抜群です。また、そのディスプレイサイズもあってかタッチパネルの反応(感度)がとても良いです。季節柄タッチパネル反応式の手袋を着用しながら使ってみたのですが、手袋を使用しながらでも反応感度も高く、操作もしやすかったです。

次に「左右」のスワイプによる画面切り替えです。まず左にいくと

一時停止と終了画面が出てきます。次に右にいくと

音楽のコントローラーになっているんですね。特に音楽の設定はしていない状態でしたが、いくつか楽曲がプリセットされているようです。

頻繁に使うのは左の一時停止、終了画面ですね。こちらの使い勝手も大変よかったです。さて、ランニングが終了しました。

ランニング終了後の記録・データをチェックする

さて、それではまずウォッチ本体で記録をチェックします。

ここでもランニング後のディスプレイの視認しやすさが力を発揮します。

VO2Maxやトレーニング負荷・強度の可視化、リカバリーなどの提案があります。これは「PeakBeats™」と呼ばれAmazfit/GTR4でも特徴的な機能。ワークアウトが完了すると、PeakBeats™ワークアウトステータスアルゴリズムが最大酸素摂取量(VO2Max)、完全な回復時間、トレーニングの負荷・効果などのデータを表示してくれます。このサマリが、回復、進捗、運動能力に影響を与えるパフォーマンス面の把握に役立つというわけですね。なるほど。未来を感じます。

次にアクティビティの詳細画面です。

こちらも走行中のスワイプと同様に上下にスワイプすることで走った記録の詳細なデータをすぐにその場で確認することができます。他のウォッチだとここの使い勝手が悪いので、大体まずはアプリに同期させてからスマートフォンのアプリ側でチェックすることが多いのですが、GTR4はそのままウォッチで十分に確認できてしまいますね。スマートフォンを携帯したくないランナーにとっては最高だと思います。

では、次にスマートフォンアプリで記録を見てみましょう。

ファーストビューは走行軌跡が全面にプッシュされてます。走行時も軌跡を確認できましたが、GTR4(Amazfit)はこちらに重点を置いているようですね。さらに下にスワイプしてみます。

さらに下にスワイプしていきます。

このように、画面を下にスクロールすることであらゆる情報を一覧的にチェックすることができます。こちらもGarminに比べると不要なタップ・遷移数が少なく、アプリ側の使い勝手も大変よかったです。普段はGarminやAppleWatchをランニングで使うことが多いですが、総合的な使い勝手という点でもGTR4/Amazfitはかなり優秀でした。

GTR4/アマズフィットの主要スペックをおさらい

さて、ランニングでの実体験を踏まえた上で、あらためて本商品の主要な仕様(スペック)を振り返ります。

2022年の10月に発売されたモデルですが、¥31,900というコストパフォーマンスで2023年の現在でも根強いに人気を誇っていますね。

発売日2022年10月13日(木)
販売価格31,900円(税込み)
GPSデュアルバンド円偏波GPSアンテナ技術
(航空機や自動車分野で使用されているものと同様)
トップクラスのハンディGPSと同じ99%の精度
ディスプレイ大型1.43インチ HD AMOLEDディスプレイ
バッテリー大容量の475mAhバッテリーを搭載
最大2週間の間、ビジネスとワークアウトの目標
防水性能5ATM
音楽再生機能あり
ウォッチフェイス変更「Zepp」アプリから変更可能
常時ディスプレイ非対応
wi-fi接続対応

AMOLEDを使用した美しいディスプレイ

1.43型のAMOLED(有機EL)で、解像度は466×466ピクセル(326ppi)とGTR-4最大のウリといっても過言ではない。

というのも、GARMINの2023年の最新作「Forerunner265」がこのAMOLED初搭載だからです。Amazfit、GTR-4の躍進にキャッチアップした側面があるのではないでしょうか。しかもGARMIN「Forerunner265」の価格は¥62,800に対して、GTR-4は約半額の31,900円です。美しいディスプレイを、圧倒的なコストパフォーマンスで。これがGTR-4ですね。

【2023最新】ガーミン「Forerunner 265」レビュー / GARMINでランニング

異次元のバッテリー性能

標準的な使用ならば14日間は使える長いバッテリー性能が何よりも特徴的ですね。いざ走りたいと思った時に「バッテリーが足りない!」ということが限りなく少なくなりそうです。

バッテリーのケーブルも装着がマグネットのサポートもあり楽ちん。

充電中の表示もかっこいいですね。

ウォッチフェイス変更でいつでも気分をチェンジ

デジタルフェイスでガジェット心をくすぐる仕様に。

アナログでビジネス・フォーマルな雰囲気を出すことも可能。ボディ素材はアルミ合金製ミドルフレームミ。さらに画面ガラスカバーの外周リングにはマットガラス処理が行われています。一体型メタリックミドルフレームがビジネスシーンでも上品さを演出していますね。

一方でスタイリッシュでスポーティーなデザインもバッチリ。こんなウォッチフェイスが豊富に揃っています。

ウォッチフェイスの変更は「Zepp」アプリから簡単に行えます。

まとめ|GTR4は買い!コストパフォーマンス高し!

これだけの使い勝手と機能が揃って31,900円(税込み)、GarminやAppleWatchなど主要なランニングウォッチに対して圧倒的なコストパフォーマンスだと思います。特に国内ランナーから圧倒的な指示を誇るGarminの最新モデル「Forerunner 255(¥47,800)」が対抗馬だと思いますが、価格だけでみても圧倒的ですね。どうしても他のブランドにこだわりがある人でなければ、GTR4は絶対に買いだと思いました。

関連記事