アマズフィットのランニング専用モデル「Amazfit Cheetah」レビュー
その圧倒的なコストパフォーマンスから多くのガジェット愛好家に高い評価をされてきたAmazfitから遂に「ランニング専用」のモデル「Cheetah」が2023年7月25日にリリースされました。
本記事では、そんな「Amazfit Cheetah」を多くのランニングガジェットを使い続けてきた筆者が満を待してレビューしました。
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Amazfit(アマズフィット)とは?|国内3位のスマートウォッチメーカー
Amazfitと書いて「アマズフィット」と読むブランドを提供するZepp Health Corporation(ゼップヘルスコーポレーション)社、は直近でも最も成長角度と勢いがある新興のスマートウォッチメーカー。
特に国内市場においては2022年AppleとGarminに次いで出荷台数は3位というポジションに位置しています。特に昨年発売された独自ブランドの「Amazfit(アマズフィット)」シリーズの最新作「GTR4」並びに「GTS4」の販売実績と評価が高く、ランナーにとっても今最も注目の高いブランドのひとつと言えるでしょう。
実績|家電批評ベストバイオブザイヤー2022受賞
そんな躍進の2022年、さらに特筆すべきは「家電批評ベストバイ・オブ・ザ・イヤー」をAmazfitの「GTR 4」が受賞したこと。この賞は、プロが本音でテストする家電情報誌「家電批評」が、年間を通して一番「買うべき」商品を、各部門で選出するアワードなのです。そのスマートウォッチ部門では「Apple Watch Ultra」に並び「Amazfit GTR 4」がダブル受賞という結果となりました。「Amazfit GTR 4」が受賞した理由として、3万円台という低価格帯にもかかわらず、ログの精度や通話対応、長持ちするバッテリーなど、機能が非常に充実しており、コストパフォーマンスが高いという事が挙げられています。
参照|Amazfitの最新スマートウォッチ「Amazfit GTR 4」が「家電批評ベストバイオブ・ザ・イヤー2022」を受賞!
GTR-4のレビューはこちらをどうぞ。
【2023最新】ランニングウォッチ「Amazfit GTR 4」レビュー(アマズフィット)
ランニングに本気なら、最新の「Cheetah」が一番熱いモデル
本格詳細レビューの前に、¥49,9000でのランニングウォッチは決して安いとは言えない価格設定です。しかし、ディスプレイのクオリティ、GPSの精度、バッテリー性能に、ランニングをより速く楽しむ・トレーニングするための機能等を総合的に鑑みると今最も戦闘力の高いウォッチなのではないかと思います。
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Amazfit Cheetahの開封から初期設定まで
早速開封していきましょう。高級感溢れるパッケージに開ける前からワクワクが止まりません。
外側のパッケージから取り出すとホワイトでシンプルな内箱が登場。
そして蓋を開けると「#BREAKING LIMITS」の文字と共に本体が登場しました。「限界を突破しろ」という力強いメッセージがランニングモデルとしてのバリューを明確にしていますね。
こちらが同梱物一覧です。本体以外には「専用充電ケーブル」と「説明書」というとてもシンプル。後ほど説明しますが、説明書は不要なほど初期設定はシンプルです。
専用アプリ「Zepp」(無料)をダウンロード
初期設定を進めるには専用アプリの「Zepp」をインストールしておきましょう。走った後の記録のチェックはもはや専用スマートフォンアプリが必須ですね。
初期設定として、こちらのアプリに本体(Amazfit Cheetah)を同期させるのが次のステップです。
本体のボタンもシンプルに二つしかありません。このどちらかを押すか、充電ケーブルで充電したりすると初期設定が始まります。
起動したら一番最初に設定するのは「言語」です。
次に、このようにZeppアプリで読み込ませるためのQRコードが表示されます。こちらを先程のZeppアプリから読み込みましょう。
あとはペアリングはこの数字を確認して「ペアリング」を押します。
あとはペアリング(本体とアプリの同期)が終わるのを待つだけ。
少し待つと(1分もかかりません)ペアリングが完了します。
待ってました!ようこそと本体の名前がでれば完了です。簡単ですね。
無事、Zeppアプリに本体が同期しました。実際に腕に装着してみます。
まず最初の印象は
- 画面がとにかく鮮明(ディスプレイ=AMOLEDがとても綺麗)
- ディスプレイサイズが大きすぎず小さすぎずちょうど良い(1.39インチ)
- 軽い(本体のみで32g、バンドを含むと47g)、さらにバンドの装着感も最高
という印象です。この辺りは実際にランニングでも使ってみて後ほど総合的に評価してみたいと思います。
では、次にいよいよ「ランニング計測」を行なっていきたいと思います。
実走レビュー!ランニングでCheetahを使ってみる
ランニングを始めるときはまず下のボタンを1回押すだけ。これで様々な運動メニューが表示されるので、あとはランニング中の操作や終了まで基本的にタッチディスプレイで行います。このあたりはApple Watchと同じ感覚で、逆にGarmin系のランニング系ウォッチとは思想が異なる部分ですね。
好き嫌いが分かれるところで、今までGarmin系の「物理ボタン重視」が好みでしたが、今回のAmazfit Cheetahを使ってみてその志向性が変わりそうです。良い意味で、Cheetahはランニングシーンにおけるタッチディスプレイの使い勝手が抜群に優れているなと感じました。
「ランニング(屋外)」を選択した直後の画面。GPSが補足されると赤い部分が「緑」になりレディーGOです!
さぁ、早速走ってきますね!
走行中のディスプレイ表示
こちらがランニング中の表示です。
Amazfit Cheetahの特徴はディスプレイを「上下」「左右」と切り替えることができる点です。走行中は基本的に「上下」のスワイプで見たい表示を切り替えていきます。
以下、上下でスワイプした時に確認できる画面(情報)を見ていきましょう。
先程の画面と比較して、こちらの画面では
- 平均ページ
- ケイデンス
- 平均ケイデンス
- カロリー消費
をチェックすることができます。
こちらの画面は心拍数に特化した画面ですね。Garmin等では「ゾーン分け」表示よって、強度の高低が視覚的にわかるようになっていますが、Amazfit Cheetahではグラフで推移をみることができます。これは良いですね。
4つめのビューが「コース/ルート」機能です。ざっくりですが、今自分がどの方向に向かって走っているか、さらに自分が走ってきたルートの軌跡を知ることができます。
さらにこのマップ機能は、事前に走りたいマップをインポートしておくとそのマップに沿ったナビゲーション機能になるとのこと。便利ですね。
以上がランニング中における「上下」のディスプレイ表示切り替えの紹介でした。
次に左右の表示です。「左にスワイプ」すると「一時停止、終了」の画面に。
「右にスワイプ」すると音楽のコントールができます。
以上がランニング中の画面表示の概要です。そして画面表示がとても個人的に気に入りました。まずディスプレイサイズが大きいため、ランニング中の視認のしやすさがあります。AppleWatchに比べるとこちらが抜群です。また、そのディスプレイサイズもあってかタッチパネルの反応(感度)がとても良いです。季節柄タッチパネル反応式の手袋を着用しながら使ってみたのですが、手袋を使用しながらでも反応感度も高く、操作もしやすかったです。
ランニング終了後の記録・データをチェックする
さて、それではまずウォッチ本体で記録をチェックします。
ここでもランニング後のディスプレイの視認しやすさが力を発揮します。
では、次にスマートフォンアプリで記録を見てみましょう。
ファーストビューは走行軌跡が全面にプッシュされてます。走行時も軌跡を確認できましたが、Cheetah(Amazfit)はこちらに重点を置いているようですね。さらに下にスワイプしてみます。
さらに下にスワイプしていきます。
このように、画面を下にスクロールすることであらゆる情報を一覧的にチェックすることができます。こちらもGarminに比べると不要なタップ・遷移数が少なく、アプリ側の使い勝手も大変よかったです。普段はGarminやAppleWatchをランニングで使うことが多いですが、総合的な使い勝手という点でもCheetah/Amazfitはかなり優秀でした。
Amazfit Cheetahの主要スペックをおさらい
さて、ランニングでの実体験を踏まえた上で、あらためて本商品の主要な仕様(スペック)を振り返ります。
日本国内 発売日 | 2023年7月25日(火) |
販売価格 | 49,900円(税込み) |
GPS | デュアルバンド円偏波GPSアンテナ技術 (航空機や自動車分野で使用されているものと同様) トップクラスのハンディGPSと同じ99%の精度 |
重量 | 32g(本体のみ、バンド込みで47g) |
ディスプレイ | 大型1.39インチ HD AMOLEDディスプレイ |
バッテリー | 大容量の440mAhバッテリーを搭載 最大2週間の間、ビジネスとワークアウトの目標 |
防水性能 | 5ATM |
タッチスクリーン | 強化ガラス+指紋防止コーティング |
ウォッチフェイス変更 | 「Zepp」アプリから変更可能 |
常時ディスプレイ | 非対応 |
wi-fi接続 | 対応 |
異次元レベルのGPSトラッキング性能
多くのランニングウォッチに対して、Amazfitとしても強烈にプッシュしているGPSの補足精度。
衛星測位システムは、GPS/GLONASS/GALILEO/BDS/QZSS/NavICの6衛星測位をサポート。さらに「Amazfit GTR 4/GTS 4」から導入された業界初のデュアルバンド円偏波GPSアンテナ技術「MaxTrack GPS Technology」も搭載。
具体的には、L1帯とL5帯の2つの衛星信号を拾うことで、高層ビルのある都市や高い木のある公園を走る時でもマルチパス干渉を減らし、従来モデルよりも高精度のトラッキングが可能としています。
この辺りは、他のウォッチとのGPS精度比較を今度行ってみてアップデートしたいと思いいます。
AMOLEDを使用した美しいディスプレイ
1.39型のAMOLED(有機EL)で、解像度は466×466ピクセル(326ppi)は見逃せないモデルスペックです。
というのも、GARMINの2023年の最新作「Forerunner265」がこのAMOLED初搭載だからです。Amazfit、GTR-4の躍進にキャッチアップした側面があるのではないでしょうか。
特にランナーは外の様々な環境で走り続けますから、屋外の視認性は特に大事ですね。同時に、本モデルには走行中に「ディスプレイ操作」をロックして物理ボタンだけにする機能もリリース。ランニング中は細かい操作ができないので、このあたりの気遣いにもランニング専用モデルとしての本気度を感じますね。
異次元のバッテリー性能
標準的な使用ならば14日間は使える長いバッテリー性能が何よりも特徴的ですね。いざ走りたいと思った時に「バッテリーが足りない!」ということが限りなく少なくなりそうです。
バッテリーのケーブルも装着がマグネットのサポートもあり楽ちん。
充電作業は地味になるべくストレスかからない方が良いので、このマグネット式はすごく良いです。
充電中の表示もかっこいいですね。こういう地味なところをしっかりケアしているのはAmazfitさすがだなと思います。
他のランニング系アプリとデータ連携可能
ランニングルートやワークアウトデータは、adidas Running、STRAVA、Komoot、Reliveなどのフィットネスアクティビティ記録サービスや、Apple ヘルスケア、Google Fitなどのヘルスケア管理アプリと同期が可能です。
Zeepアプリの「アカウント追加」をタップすると連携できるアプリ一覧が表示されます。それぞれのアプリのアカウント等でログインしたりすればデータの取り込みが可能になります。
ウォッチフェイス変更でいつでも気分をチェンジ
スポーティーなボディカラーにフィットするオシャレなデザインがたくさん揃っています。
こちらはAdidasとのコラボモデルですね。
一方でスタイリッシュでスポーティーなデザインもバッチリ。こんなウォッチフェイスが豊富に揃っています。
ウォッチフェイスの変更は「Zepp」アプリから簡単に行えます。
設定は60秒もかからずで直ぐに気分転換!
AIコーチ「Zepp Coach 2.0」
ランニングのトレーニングメニューから相談まで、手元のウォッチのAIに頼る時代がついにすぐそこまで来ました。
Zepp Coach 2.0では、AIを活用したオーダーメイドのランニングプランの生成が可能とのこと。プランはランニングレベル、目標とするレースの日付や距離、レース目標、身体的特徴、週に何回トレーニングしたいかなどに基づいて生成されるそうです。これももう少し使いこなしてからレビューをアップデートしたいと思います。
まとめ|Amazfit Cheetahは買い!コストパフォーマンス高し!
これだけの使い勝手と機能が揃って49,900円(税込み)、本気でランニングを極めようとするランナーにとっては大変コストパフォーマンスが良いと思います。
というのも、特に国内ランナーから圧倒的な指示を誇るGarminの最新モデル「Forerunner 265(¥62,800)」が対抗馬だと思いますが、価格だけでみても¥1万円以上安いです。逆に超初心者、ランニングウォッチ入門の方には向かないかもしれませんが、ある程度本格的に走り込んでいて他のウォッチから乗り換えたい場合は今、最もスペックが高くてそれをリーズナブルな価格で変える逸品だと思います。
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