ガーミン「vivoactive 6」ランニングの実力レビューと前作「5」との比較

2025年4月10日、Garminが新たに「vívoactive 6」を発売するとの情報が入りました。vivoactiveはガーミンのスマートウォッチのなかでもウェルネス重視の人に向けたウォッチ。目玉は、「スマート起床アラーム」や「睡眠コーチ」など、睡眠関連機能の充実ぶり。さらに、AMOLEDディスプレイで視認性も向上し、スマートウォッチモードで約11日間稼働とロングバッテリーなのも魅力です。
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- runstagramer 編集長 / 三好拓也
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Contents|目次
vívoactive 6はガーミンの中でもどんなウェアラブルウォッチ?
繰り返しですが、vivoactiveはガーミンのスマートウォッチのなかでもウェルネス重視の人に向けたウォッチです。スタイリッシュで軽量なボディに、日常の活動やストレス・エネルギー管理まで対応し、「Body Battery」や「HRVステータス(心拍変動)」などのGarmin独自機能ももちろん搭載していますね。
ガーミンのランニング用ウォッチとしては実用的?

vívoactive 6は基本的なランニング機能(GPS計測、心拍計、Garminコーチなど)は搭載しており、初心者や健康志向のランナーには十分な性能があります。ただし、トレーニングの質を追求する中級〜上級ランナーにはやや物足りない印象があるものの、距離やペース等のベーシックなランニング計測には対応しています。
- メリット
- スマート起床やBody Batteryなど日常的な疲労管理に強い
- ワークアウト提案が視覚的で初心者に優しい
- ロングバッテリーで毎日の着用に向く
- デメリット
- デュアルバンドGPSやパワー計測、トレーニング負荷分析などの高度なラン機能は非対応
- レースやスピード練習にはやや非力
vivoactive6のランニング計測機能の詳細解説
ではもう一歩踏み込んで、ランニング計測に関する機能や特長を解説しますね。
1. GPS・衛星測位機能
- マルチGNSS対応
- GPS、GLONASS、Galileoを使用
- 都市部や山間部でも比較的安定した位置情報の取得が可能
- コース表示機能なし
- 地図ナビやコースガイドのような機能は非搭載(ナビゲーションしたい人には不向き)
2. ランニング時の主な計測項目
- 距離
- ペース
- ラップ(自動ラップ、マニュアルラップ)
- 平均心拍数/最大心拍数
- 消費カロリー
- ピッチ(ケイデンス:1分あたりの歩数)
- 上下動、接地時間などのランニングダイナミクス(※別売のランニングダイナミクスポッドが必要)
3. トレーニング関連の便利機能
機能名 | 内容 |
---|---|
ワークアウトの作成 | インターバル走やペース走など、自分でメニューを作成可能(Garmin Connectと連携) |
心拍ゾーン表示 | 5段階の心拍ゾーンを使ってトレーニング強度を視覚的に管理 |
VO2 Max 推定値 | 最大酸素摂取量を推定し、持久力の指標として表示(使うほどに精度が向上) |
リカバリータイム | トレーニング後に、次回までの休息推奨時間を表示 |
レース予測機能 | 過去のトレーニングから5km〜フルマラソンの予想タイムを算出(やや簡易的) |
4. トレーニングステータスの評価
- トレーニング効果(有酸素/無酸素)
- 負荷(直近7日間のトレーニングボリューム)
- 状態の評価(オーバートレーニング気味かどうか)
→ vívoactive 6は トレーニング負荷の可視化や、回復状況の追跡が可能。ただし、Garminの中では「パフォーマンス向上」より「健康維持」の文脈に寄っています。
睡眠管理機能がアップデート、実力はいかに
Garminの睡眠トラッキングは、自動で入眠・起床を検出し、睡眠の質や量を記録・分析してくれる機能です。vívoactive 6ではこの機能が目玉として強化されており、Garmin独自の「高度な睡眠モニタリング」が使えます。
主な睡眠トラッキング項目
- 睡眠ステージの分析
- 深い睡眠
- 浅い睡眠
- レム睡眠(夢を見る睡眠)
- 覚醒状態(起きていた時間)
- 合計睡眠時間
- 睡眠スコア(100点満点)
- 回復度の評価
- 昼寝の自動検出(新機能)
- vívoactive 6では「昼寝」も自動で検出され、日中の回復も可視化されます(他のモデルでは未対応な場合も)
睡眠スコアの見方
睡眠スコアは、以下の要素に基づいて計算されます:
- 総睡眠時間
- 各ステージのバランス
- 心拍変動(HRV)
- ストレスレベル(寝ている間も計測)
- 呼吸の安定性
これにより、「ただ長く寝た」だけではなく、「質の高い睡眠がとれていたか」を総合的に判断できます。
Garmin Connectアプリとの連携で詳細に確認
Garmin Connectアプリを使えば、毎日の睡眠データをグラフとともに視覚的にチェック可能。週単位・月単位の傾向を確認できるほか、就寝前の習慣と睡眠の質の関係性なども見えてきます。
ラン特化モデル「Forerunner 265」と比較すると?

比較項目 | vívoactive 6 | Forerunner 265 |
---|---|---|
ターゲット | 健康重視の一般層 | ランナー・アスリート |
GPS | 標準GPS | デュアルバンドGPS |
ディスプレイ | AMOLED(新搭載) | AMOLED |
バッテリー | 約11日(スマートウォッチ) | 約13日(スマートウォッチ) |
トレーニング機能 | 初級者向け | ランに特化、VO2max・パワー分析対応 |
価格(税込) | ¥52,800 | ¥64,800前後(参考) |
簡単にまとめると
- vívoactive 6 → 日常+ゆるラン向け。健康重視。
- Forerunner 265 → 本格的に走る人向け。トレーニング分析も可能。
と言えるでしょう。つまり
✔ ランニング初心者〜中級者で、健康管理もしっかりしたい人にはvívoactive 6はぴったり
✔ 目標タイムやレース向けに本格トレーニングするなら、Forerunner 265が圧倒的におすすめ
と言えると思います。
vivoaciveはどんなランナーにおすすめ?
とくに注目なのが、スタイリッシュでミニマルなデザイン。スーツにもカジュアルにも合うので、ファッションを選ばず着けやすく、腕の細い方や女性にもおすすめです。カラーバリエーションも上品で、ウェルネスウォッチというより“洗練されたアクセサリー”のような印象。
女性におすすめのポイント
- 40mmケースのコンパクトサイズ
- 軽量で24時間つけっぱなしでも負担が少ない
- 睡眠・ストレス・月経周期など、体調変化を見える化
- 通知、音楽、決済にも対応で日常使い◎
健康管理に興味があるけど、スポーティな時計はちょっと……という人にはベストバランスな1本。もちろん、ランニングやウォーキングなどアクティブシーンでもしっかり使える性能を備えています。
ではその他大勢のランナーにとってはどうなのか、前作「5」と次に比較します。
最新モデルvivoactive「6」と「5」の違いを比較
vívoactive 6は、前モデルvívoactive 5と比べて大きく進化しています。あらゆる観点から徹底比較していきましょう。
vívoactive 6 と 5 の比較表
比較項目 | vívoactive 6 | vívoactive 5 |
---|---|---|
発売年 | 2024年 | 2023年 |
心拍センサー | 第5世代 Elevate 光学式心拍計(精度向上) | 第4世代 |
GNSS | マルチバンドGNSS(高精度測位) | 標準GNSS |
操作性 | タッチ+2ボタン(グローブ操作可) | タッチのみ |
ランニングダイナミクス | 対応(上下動、ピッチ、接地時間など) | 非対応 |
HRVステータス | 対応(リカバリー分析可能) | 非対応 |
トレーニングステータス・効果・負荷 | 対応 | 非対応 |
レース予測・VO2Max | 対応 | 対応 |
血中酸素濃度(SpO2) | 対応 | 対応 |
スマート通知・音楽保存 | 対応(Spotifyなど) | 対応(Spotifyなど) |
バッテリー(GPSモード) | 最大28時間 | 約21時間 |
バッテリー(スマートウォッチモード) | 約11日間 | 約11日間 |
重さ | 約36g | 約36g |
「5」と比較したランナー向け進化ポイント(vívoactive 6)
精度の高いログ取得
- マルチバンドGNSS搭載で、都市部や山間部でも位置精度が向上
- 新型心拍センサーにより、安静時・運動時の心拍測定精度がアップ
ランニングフォーム分析対応
- vívoactive 6では、上下動、ピッチ、接地時間などが取得可能
- 専用ベルトなしでも一定の分析が可能(一部機能に制限あり)
トレーニング管理機能の充実
- トレーニングステータス、効果、負荷、HRVステータスに対応
- VO2Max・リカバリー時間・レース予測などもサポート
操作性の改善
- タッチ操作に加えて、スタート/ストップやラップのための物理ボタンを搭載
- ラン中の操作性が大幅向上
価格で「5」と「6」を比較する
vivoactive 5 | vivoacive 6 |
¥39,800 | ¥52,800 |
価格差は約¥13,000といったところ。だいぶ値上がりした印象は拭えないですね。さらにAmazonでは5が19%オフ、6が10%オフなのでこの価格差を見ると
- vivoacive 6|¥
52,800→ ¥47,555 - vivoacive 5|¥
39,800→ ¥32,089 (6より約¥15,000お買い得)
という差になります。コスパで選ぶなら「5」、最新モデルにこだわりたいなら「6」でしょうか!
vivoactiveの購入はこちらから
vivoactive6
前作「5」はウェルネス重視のモデルでしたが、「6」に進化してランニングウォッチとしてもかなり”使える”モデルになりました!

vivoactive5
「6」にアップデートに伴い、「5」は19%以上の割引でお買い得になっています。あえてこのタイミングでvivoactive5を狙いにいくのもありですね。

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