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2025-08-05

【徹底レビュー】ゲルニンバス27は「ランニングの質」を変えるか?前作&他社人気モデルと比較

【徹底レビュー】ゲルニンバス27は「ランニングの質」を変えるか?前作&他社人気モデルと比較

アシックスのランニングシューズ「ゲルニンバス」シリーズは、その類まれなクッション性で多くのランナーから愛されてきました。そして2025年、待望の新作「ゲルニンバス27」が登場しました。

本記事では、20年以上ランニングを楽しむrunstagramer編集長・三好が、ゲルニンバス27を徹底的にレビューします。前作からの進化ポイント、そして同じくクッション性が人気の他社モデルと比較することで、ゲルニンバス27があなたのランニングライフに何をもたらすのか、その真価を明らかにします。

🔳 この記事を書いた人 🔳

  • runstagramer 編集長 / 三好拓也
  • 20年以上ランニングを楽しむ市民ランナー
  • 公式Xアカウントでも情報配信中

日本の誇るランニングブランド「アシックス」について

レビューに入る前に、まずはアシックスというブランドの魅力を改めてお伝えします。 アシックスは、1949年に創業した「鬼塚商会」をルーツに持ち、「健全な身体に健全な精神があれかし」という社名の由来の通り、人々の健康を支える製品開発を続けてきた日本のブランドです。 特にランニングシューズにおいては、トップアスリートから市民ランナーまで、あらゆるレベルのランナーのニーズに応える革新的なテクノロジーを搭載した製品を世に送り出しています。ゲル(GEL)テクノロジーや、FF BLASTシリーズなど、多くの独自素材と技術力で、世界中のランナーから絶大な信頼を獲得しています。

編集長レビュー:ゲルニンバス27のファーストインプレッション

デザインも洗練された最新作GEL-NIMBUS 27

箱から取り出してまず感じたのは、その厚底でありながら洗練されたデザインです。前作のニットアッパーからメッシュに変わり、よりモダンでシャープな印象を受けます。

実際に足を入れると、前作のような「ふわふわ」とした柔らかさよりも、「しっかりとした安定感のあるクッション」という印象が強いです。これは、厚みを増しながらも、着地時のブレを抑えるための設計だと感じました。

走り出すと、その安定感がより顕著に。着地から蹴り出しまで足元がブレることなく、スムーズな重心移動をサポートしてくれます。これは、ただ単に柔らかいだけのシューズとは一線を画す、ゲルニンバス27の大きな進化点だと断言できます。 特に、長距離を走った後の疲労が溜まった足でも、この安定感がしっかりとしたサポートを提供してくれるため、安心して走り続けることができました。

ゲルニンバス26からの進化ポイント:3つの変更点がもたらすもの

ゲルニンバス27は、前作のゲルニンバス26からいくつかの重要な変更が加えられています。

  1. アッパー素材の変更:フィット感と通気性の向上
    前作のニットアッパーから、より耐久性と通気性に優れたメッシュ素材に変更されました。 この変更により、足全体を包み込むようなフィット感が増し、長距離を走っても足が蒸れにくくなっています。 フィット感の向上は、シューズ内での足のブレを防ぎ、安定した走りをサポートする上で非常に重要な要素です。
  2. 厚みと重さの増加:安定性の追求
    ミッドソールの厚さが2mm増して42.5mmになった一方で、重量も若干増加しています。 この重量増は、単にクッション性を高めるだけでなく、厚底化による不安定さを解消するための設計です。 その結果、「柔らかなクッション」と「安定感」という相反する要素を高次元で両立させています。 これにより、着地時の衝撃吸収と、着地後の安定した蹴り出しという、ランナーにとって理想的な走りを実現しています。
  3. 走り心地の進化:クッションの質が変わった
    前作の「ふわふわ」した感触から、今作は「沈み込みすぎない、反発力のあるクッション」に進化しています。 この反発性のあるクッションは、ゆっくりとしたリカバリージョグから、少しペースを上げるLSD(Long Slow Distance)まで、幅広い用途で使えるオールラウンダーなシューズへと進化を遂げさせました。

【徹底比較】ゲルニンバス27 vs 他社人気クッションシューズ

ゲルニンバス27が市場でどのような立ち位置にあるのか、同じくクッション性の高さで人気を博すホカ、ナイキ、ニューバランスの3モデルと比較してみましょう。

項目アシックス ゲルニンバス27HOKA CLIFTONNIKE VOMERONew Balance 1080
コンセプト安定感のあるクッション軽量で柔らかいクッション柔らかな反発力最高の履き心地とクッション
主な用途リカバリー、LSD、長距離日常のジョギング、LSD日常のジョギング、長距離日常のジョギング、長距離
ミッドソールFF BLAST PLUS ECOCMEVAフォームZoomXFresh Foam X
安定性非常に高いやや高い高い高い
反発性高いやや高い高い高い
走り心地安定した着地からスムーズな蹴り出し軽やかな浮遊感柔らかく弾むような感覚快適なフィットと滑らかな走り
価格帯20,900円約20,000円約18,000円約20,000円

編集長の考察:ゲルニンバス27は、ホカのクリフトンが持つ「軽やかさ」や「柔らかさ」とは異なり、高い安定性で足元をしっかり支えてくれます。ナイキのボメロが「柔らかい反発力」を追求しているのに対し、ゲルニンバスは「安定感を加えたクッション」という独自のポジションを確立。また、ニューバランスの1080が総合的な快適性を重視しているのに対し、ゲルニンバスは特に「安定した着地」に焦点を当てています。 ゲルニンバス27は、ただ柔らかいだけでなく、ランナーの足をしっかりとサポートしてくれる、まさに「走りの質を高める」ためのシューズと言えるでしょう。

こんなランナーにおすすめ!

ゲルニンバス27は、以下のようなランナーに最適なシューズです。

  • リカバリーやLSDで足への負担を軽減したいランナー
  • 厚底シューズを試したいが、安定性を重視したい方
  • ランニングフォームを安定させたい初心者ランナー
  • サブ4〜サブ5を目指すランナーの日常のジョグシューズとして
  • 耐久性の高いシューズを求めている方
  • 逆に、速さを追求するインターバル走やレースには向いていません。

まとめ:ゲルニンバス27は『ランニングの質を高める』最高のパートナー

ゲルニンバス27は、単にクッションが柔らかいだけのシューズではありませんでした。 「安定感」という新たな価値を加えることで、ランニングの土台となる部分をしっかりとサポートし、「ランニングの質」そのものを高めてくれる一足だと感じました。

このシューズは、あなたの走りを力強く、そして安心して支えてくれる最高のパートナーになるはずです。

ASICS GEL-NIMBUS 27 |アシックスゲルニンバス27
今やアシックスランニングシューズを代表するモデルになった「ニンバス」の2025年最新モデル

【よくある質問(FAQ)】

Q1:ゲルニンバス27のサイズ感は?
A1: 一般的に、アシックスのシューズは普段履いているスニーカーと同じか、ハーフサイズアップがおすすめです。ゲルニンバス27は、前作同様、ややタイトなフィット感なので、試着してからの購入を推奨します。

Q2:ゲルニンバス27はどのようなトレーニングに向いていますか?
A2: 主に、ゆっくりとしたペースでのジョギング、LSD(Long Slow Distance)、リカバリーランなど、足への負担を減らしたいトレーニングに適しています。クッション性が高いため、長距離を快適に走りたい時にも活躍します。

Q3:耐久性はどのくらいですか?
A3: ゲルニンバスシリーズは耐久性に定評があり、前作でも1,000km以上使用できたというレビューが多く見られます。今作もアウトソールがしっかりしているため、高い耐久性が期待できます。

Q4:前作のゲルニンバス26と比べて、どちらがおすすめですか?
A4: 「ふわふわとした柔らかさ」を最優先するならゲルニンバス26も良い選択です。しかし、「クッション性と安定性の両立」を求めるなら、間違いなくゲルニンバス27がおすすめです。安定した走りを手に入れたいなら、今作を選ぶ価値は十分にあります。

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