世界の最高峰を走る|マラソン大会の6メジャーズと7メジャーズ完全ガイド

世界中のランナーにとって、一度は挑戦したい夢の舞台――
それがワールドマラソンメジャーズ(World Marathon Majors)です。
都市そのものを走る高揚感、何万人もの声援、そして完走後の達成感。
メジャーマラソンは、単なるレースではなく「人生の記憶に残る体験」と言っても過言ではありません。
近年、このメジャーズは大きな転換点を迎えました。
従来の6大会に加え、シドニーマラソンが新たに加わり、「7メジャーズ時代」が始まっています。
この記事では、
- マラソン6メジャーズ/7メジャーズとは何か
- 各大会の特徴・規模・参加時期
- ランナー目線でのおすすめポイント
- どんな順番で挑戦するのが現実的か
を、初めての方にも分かりやすく解説します!
🔳 この記事を書いた人 🔳

- runstagramer 編集長 / 三好拓也
- 20年以上ランニングを楽しむ市民ランナー
- 公式Xアカウントでも情報配信中
Contents|目次
ワールドマラソンメジャーズとは?
ワールドマラソンメジャーズとは、
世界で最も権威と人気を誇る都市型マラソン大会をシリーズ化したものです。
もともとは以下の6大会で構成されていました。
- 東京マラソン
- ボストンマラソン
- ロンドンマラソン
- ベルリンマラソン
- シカゴマラソン
- ニューヨークシティマラソン
そして2025年以降、新たにシドニーマラソンが正式に加わり、
現在は「7メジャーズ」として語られるようになっています。
7メジャーズ一覧(開催時期・規模)
| 大会名 | 開催地 | 開催時期 | 参加規模の目安 |
|---|---|---|---|
| 東京マラソン | 日本・東京 | 3月 | 約3万〜4万人 |
| ボストンマラソン | アメリカ | 4月 | 資格制 |
| ロンドンマラソン | イギリス | 4月 | 約4万人 |
| シドニーマラソン | オーストラリア | 8月 | 約2万人以上 |
| ベルリンマラソン | ドイツ | 9月 | 約4万人 |
| シカゴマラソン | アメリカ | 10月 | 約5万人 |
| ニューヨークシティマラソン | アメリカ | 11月 | 約5万人以上 |
※年によって規模や日程は前後します
各大会の特徴とおすすめポイント
東京マラソン
日本最大級の都市型マラソンであり、世界に誇るメジャー大会。
高速道路を含むダイナミックなコースと、圧倒的な沿道応援が魅力です。
日本在住ランナーにとって最もアクセスしやすく、
「最初のメジャー」として選ばれることが多い大会です。
ボストンマラソン
世界最古のマラソン大会であり、唯一の完全資格制メジャー。
出場には年齢別の厳しい基準タイムが必要で、
完走そのものが「実力の証明」となる特別なレースです。
アップダウンのあるコースは戦略性が高く、
走り切った後の達成感は別格です。
ロンドンマラソン
フラットで走りやすく、記録も狙いやすい高速コース。
テムズ川沿いの景観と、熱狂的な応援が印象的です。
チャリティー文化が根付いており、
社会貢献とランニングを両立できる点も特徴です。
シドニーマラソン(7つ目のメジャー)
最も新しいメジャーマラソン。
オペラハウスやハーバーブリッジなど、
世界有数の絶景を走れるコースが最大の魅力です。
夏開催(南半球の冬)で気候が比較的穏やか。
海外メジャー初挑戦にも向いています。
ベルリンマラソン
「世界最速のマラソンコース」として有名。
極端にフラットで直線が多く、
多くの世界記録がこの大会で生まれています。
自己ベスト更新を狙うランナーにとって、
一度は走りたい憧れの舞台です。
シカゴマラソン
参加者数が非常に多く、
都市型マラソンのスケール感を存分に味わえます。
湖畔沿いのフラットコースで走りやすく、
初海外マラソンとしても人気が高い大会です。
ニューヨークシティマラソン
世界最大級のマラソンイベント。
5つの区を縦断する唯一無二のコースで、
街全体がランナーを祝福してくれます。
応援の熱量、雰囲気、達成感――
どれを取っても“別次元”の体験です。
申し込み方法と費用の考え方
主なエントリー方法
- 抽選エントリー
- チャリティー枠
- タイム基準(資格制)
- 旅行会社のツアー枠
人気大会ほど抽選倍率が高く、
複数年チャレンジが前提になることも珍しくありません。
費用の目安
- 国内大会:1〜2万円前後
- 海外大会:3〜6万円前後(+渡航費・宿泊費)
「レース参加」だけでなく、
旅としての楽しみも含めて計画するのがポイントです。
6スター/7スター制覇という目標

従来の6大会をすべて完走すると
シックススターメダルが授与されます。
今後は7大会時代に向けて、
新たな称号やチャレンジが生まれていく可能性も高く、
ランナーの夢はさらに広がっています。
今後さらに追加される可能性のあるマラソン大会は?
ワールドマラソンメジャーズ(WMM)は、2025年にシドニーマラソンが正式加入し「7メジャーズ体制」へ移行しました。
この動きから見ても、今後さらに大会が追加される可能性は十分にあります。
WMMは近年、「世界各地域を代表する都市型マラソン」をシリーズ化する方針を明確にしており、特定の地域に偏らないグローバル展開を重視しています。
追加候補として注目されている大会
ケープタウンマラソン(南アフリカ)
アフリカ大陸を代表する都市型マラソンとして、最も有力な候補とされています。
すでにWMMの評価プロセスに入っているとされ、運営体制・大会規模・国際参加率の強化が進められています。
・アフリカ初のメジャーマラソンになる可能性
・海と山に囲まれた景観の良いコース
・観光×ランニングの親和性が高い
「世界を走る」というメジャーズの思想を象徴する大会として、多くのランナーから注目されています。
上海マラソン(中国)
アジア圏からの追加候補として名前が挙がることが多いのが上海マラソンです。
大会規模、都市の影響力、参加者数の多さなど、メジャーズに必要な要件をすでに満たしつつあります。
・アジア最大級の都市マラソン
・フラットで記録が狙いやすいコース
・海外ランナーの受け入れ体制が拡大中
東京マラソンに続く「2つ目のアジアメジャー」になる可能性もあり、今後の動向が注目されています。
なぜ大会追加が進んでいるのか?
WMMが拡大路線を取っている背景には、以下のような理由があります。
・世界的なランニング人口の増加
・特定大会への抽選倍率集中を緩和する狙い
・観光・都市ブランディングとの連動
・地域ごとのランニング文化を可視化するため
特に市民ランナーにとっては、「メジャーズ完走」という目標がより現実的になるという大きなメリットがあります。
今後は何大会まで増える可能性がある?
現時点では公式な上限は発表されていませんが、
ランナー界隈では「9〜10大会規模まで拡張する可能性がある」とも言われています。
仮にケープタウン、上海が加われば、
・北米
・ヨーロッパ
・アジア
・オセアニア
・アフリカ
と、ほぼ全世界を網羅するシリーズになります。
ランナー目線での意味合い
大会が増えることで、
・メジャーズ完走のチャンスが広がる
・地域ごとの特色あるレースを楽しめる
・「世界を走る」という体験価値が高まる
といったポジティブな変化が生まれます。
今後のメジャーズは、
「速さ」や「記録」だけでなく、
人生の中でどんな場所を走ったかを象徴する存在になっていくはずです。
まとめ|メジャーマラソンは人生を豊かにする
メジャーマラソンは、
- 記録を狙うレース
- 自分を試す挑戦
- 世界を走る旅
そのすべてを兼ね備えた特別な存在です。
「いつか走りたい」と思った瞬間が、
すでにその第一歩。
あなたのランニング人生の節目として、
ぜひメジャーマラソンへの挑戦を視野に入れてみてください。
よくある質問(FAQ)|マラソン6(7)メジャーズについて
Q1. ワールドマラソンメジャーズとは何ですか?
ワールドマラソンメジャーズ(WMM)とは、世界最高峰の都市型マラソン大会をシリーズ化した国際的な枠組みです。
現在はボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、東京に加え、シドニーマラソンが正式に加わり「7メジャーズ」となっています。
Q2. メジャーズ完走(Six Star / Seven Star)とは?
対象となる全てのメジャーズ大会を完走すると、専用のメダル(スター・メダル)を獲得できます。
もともとは6大会完走で「Six Star Finisher」でしたが、今後は7大会完走が新たな基準となります。
Q3. 一般ランナーでもメジャーズ完走は可能ですか?
可能です。実際にメジャーズ完走者の多くは市民ランナーです。
ただし抽選倍率が高い大会も多く、数年単位で計画的にエントリーすることが現実的です。
Q4. 申し込み方法は大会ごとに違いますか?
はい。大会によって以下の方法があります。
・一般抽選
・記録によるタイム資格
・チャリティ枠
・ツアー枠(海外大会)
特に海外大会では、チャリティやツアー枠を活用するランナーが多いのが特徴です。
Q5. メジャーズ大会はどれくらい費用がかかりますか?
大会参加費だけでなく、渡航費・宿泊費を含めると1大会あたり数十万円規模になることもあります。
特にロンドン、ニューヨーク、シドニーなどは物価が高く、余裕を持った資金計画が重要です。
Q6. 年齢制限や制限時間はありますか?
基本的に年齢制限は18歳以上が多く、制限時間は6〜7時間前後が一般的です。
東京マラソンなどは比較的制限時間が長く、初メジャーズとして選ばれやすい大会です。
Q7. これから追加される大会はありますか?
正式発表はありませんが、ケープタウンマラソンや上海マラソンなどが将来的な追加候補として注目されています。
メジャーズは今後も拡張される可能性があります。
Q8. 7メジャーズ化で、6大会完走者の価値は下がりますか?
価値が下がることはありません。
6大会完走は今後も「Six Star Finisher」として公式に認定され続けます。
ただし、新たに挑戦するランナーにとっては7大会完走が次の目標になっていくでしょう。
Q9. どの大会から挑戦するのがおすすめですか?
初メジャーズとしては以下が人気です。
・東京マラソン(日本在住者)
・ベルリンマラソン(記録が狙いやすい)
・シカゴマラソン(フラットで走りやすい)
自分の走力やライフスタイルに合った大会選びが大切です。
Q10. メジャーズ完走を目指す意味は何ですか?
メジャーズ完走は、単なる記録や速さではなく、
「世界を走った経験」「人生の節目」として語れる価値を持っています。
ランニングを長く楽しむ目標として、多くのランナーに選ばれています。











