Stravaが買収したランニングアプリ「Runna」とは?ランナー目線で徹底解説

ランニングアプリ界で今、最も注目を集めているのが 「Runna(ルナ)」。
イギリス・ロンドン発のこのアプリは、AIがランナー一人ひとりに最適化されたトレーニングプランを作成し、「ただ走る」から「目的を持って走る」へ導いてくれる存在です。
そして2025年4月、StravaがRunnaを買収。
ランナーにとっては、この統合が「走る習慣」を大きく変える可能性を秘めています。
この記事では、Runnaの魅力とStravaとの関係をランナー目線で徹底解説します。
🔳 この記事を書いた人 🔳

- runstagramer 編集長 / 三好拓也
- 20年以上ランニングを楽しむ市民ランナー
- 公式Xアカウントでも情報配信中
Contents|目次
Runnaとは?AIが作る“あなた専用の練習メニュー”
Runnaは2021年にイギリス・ロンドンで誕生した、AIベースのランニング・トレーニングアプリです。
ユーザーのレベル・目標・スケジュールをもとに、パーソナライズされたトレーニングプランを自動生成してくれます。
Runnaの主な特徴
- AIが最適な練習を自動作成:目標(例:10km完走、フルマラソンPB更新)に合わせて練習メニューを設計
- フォーム・負荷のバランスを最適化:スピード練習・ロング走・回復走を効率的に組み合わせ
- ウォッチ連携:Garmin、Coros、Apple Watchなどと自動同期
- 直感的なUI:アプリを開けば「今日のトレーニング」がすぐにわかる
ランナーが迷わずトレーニングを続けられるよう、Runnaは「次に何をすればいいか」を常にリコメンド。これは初心者にとって特にありがたいサービスですね!
StravaがRunnaを買収した理由
2025年4月17日、StravaはRunnaを正式に買収しました。
Stravaはこれまで「走行記録とコミュニティ」に強みを持っていましたが、「体系的なトレーニングプラン」には課題があったわけですね。
Runnaを取り込むことで、Stravaは「記録+コーチング」を兼ね備えたプラットフォームへ進化をめざしています。
“Strava is evolving from a social fitness platform to a complete training ecosystem.”
(Stravaは「ソーシャルフィットネス」から「総合トレーニングエコシステム」へ進化している)
— Strava CEO マイケル・マーティン
買収の背景
- ランナー層の拡大:Strava上のランニング記録は年間10億件を突破
- ユーザー定着率の強化:AIコーチングを導入することで「継続率」を向上
- プレミアム機能の強化:有料プランの差別化につなげる狙い
ランナー目線でのメリット
1. 「次に何を走ればいいか」がわかる
Stravaでは走行記録が中心でしたが、Runnaは「今日の練習内容」まで提案してくれます。
これにより、初心者でも迷わず練習を継続できます。
2. 記録とプランが連動
Runnaのトレーニング結果がStravaに自動反映されるため、ペース・距離・心拍数などの履歴をまとめて振り返ることができます。
3. 習慣化しやすい設計
アプリを開くと「今日のワークアウト」が表示されるため、走るまでの心理的ハードルが下がります。
注意点・デメリット
サブスクリプションが別契約
現時点ではStrava PremiumとRunna Premiumは別契約。
今後は統合プランの登場が予想されますが、当面は費用が二重になるケースもあります!注意しましょう。
機能統合には時間がかかる
当面はRunnaが独立アプリとして運営され、完全統合は段階的に進む見込みです。
英語UIのみ
現在は英語表記ですが、Stravaのグローバル基盤を活かして日本語化が進む可能性もあり。webサイトは一部日本語対応はじめましたね。
他のランニングアプリとの違い
| アプリ名 | 特徴 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|
| Runna | AIトレーニングプラン | 個別最適化・初心者でも続けやすい | 英語UI |
| Strava | 記録・コミュニティ | 共有機能・GPS精度 | プラン機能が弱い |
| Nike Run Club | 音声ガイド中心 | 無料で使える | 個別化が少ない |
| Garmin Connect | 高機能・分析重視 | 精度・詳細データ | 操作が複雑 |
Runnaは「習慣化 × 科学的トレーニング」を両立させる設計が特徴です。
Stravaとの連携によって、これがさらに強化されると見られます。
実際の活用イメージ
- Runnaで目標を設定(例:フルマラソン完走)
- AIが週ごとの練習プランを作成
- Garminなどのウォッチで実走
- Stravaに記録をアップロード
- Runnaが次の練習を自動提案
走る・記録する・次の一歩を知る——このサイクルが自然に回るよう設計されています。
今後の展開に注目
- Stravaアプリ内でRunnaのプランを直接利用可能に
- データ連携によるAIの精度向上
- 「走る仲間と同じプランを共有」するコミュニティ型トレーニングの登場
- サブスクの統合・割引バンドル提供
これにより、世界中のランナーが「自分専用コーチ」を持つ時代が本格化すると言われています。AI時代のランニングの進化が止まりません!
まとめ:Runnaは“走り続けるためのコーチ”
Runnaは、ただのランニングアプリではなく**「走りを続けるための仕組み」**を提供する新しいコーチです。
Stravaとの統合により、ランニングの「記録」から「成長」までを一気にサポートする体験が生まれます。
初心者には「迷わず走れる安心感」を。
中級者には「効率的な成長」を。
そして、すべてのランナーに「続けたくなる理由」を!











