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2025-11-19

Garmin Forerunner 265と570の違いは?迷っているランナー向けに徹底比較

Garmin265 570

Garminのランニングウォッチを調べていると、必ず候補に上がってくるのが Forerunner 265Forerunner 570

どちらもフルマラソンまでしっかり使える本格モデルですが、

  • 「265で十分なのか?」
  • 「せっかくなら570にしておいた方がいいのか?」

ここで迷っている人はかなり多いはずです。

この記事ではランナー目線で、Garmin265と570の違い を整理しつつ、

  • スペック・機能の違い
  • 向いているランナー像
  • 「今買うならどっち?」の判断軸

🔳 この記事を書いた人 🔳

  • runstagramer 編集長 / 三好拓也
  • 20年以上ランニングを楽しむ市民ランナー
  • 公式Xアカウントでも情報配信中

Forerunner 265と570はどんな位置づけのモデル?

Forerunner 265:ランナー向け“鉄板ミドルレンジ”

  • 2023年3月発売
  • ミドルレンジ(200番台)の中心モデル
  • AMOLEDディスプレイ搭載
  • デュアルバンドGPS、ランニングパワー、トレーニングレディネスなど、
    ランニング機能はほぼ「全部入り」
  • 価格は62,800円前後
  • 46mmの「265」と、コンパクトな「265S(41.7mm)」の2サイズ展開

一言でいうと、ランニングだけ見るならコスパ最強クラス
サブ4〜サブ3クラスのランナーでも不足を感じにくいスペックです。

Forerunner 570:265の“ランニング特化版+スマート強化”

  • 2025年6月発売
  • ミドルハイレンジ(500番台)として新登場
  • 265と同じくAMOLED&デュアルバンドGPS
  • 第5世代光学心拍計、マイク&スピーカー(通話/音声操作)などを搭載
  • 価格は89,800円前後
  • 47mmと42mmの2サイズ展開

ランニング機能は265とかなり共通しつつ、

  • 心拍まわりの精度アップ
  • コンディション把握の情報量アップ
  • 音声まわり(通話・音声コマンド)の追加

といった形で「より攻めたトレーニング」と「スマートウォッチ性」が強化されたモデルです。

ランナー目線で押さえたいスペックの違い

基本スペック比較(ランニングに効くポイントだけ)

※数値はスタンダードサイズ(265 / 570 47mm)を基準にしています。

項目Forerunner 265Forerunner 570
価格(参考)約 62,800円約 89,800円
サイズ46.1 x 46.1 x 12.9 mm47 x 47 x 12.9 mm
重量47 g50 g
ディスプレイ1.3インチ AMOLED1.4インチ AMOLED
解像度416 x 416454 x 454
ベゼル素材繊維強化ポリマーアルミニウム
防水5 ATM5 ATM
GNSSGPS / GLONASS / みちびき / Galileo上記+BeiDou
マルチバンド対応対応
バッテリー(スマートウォッチ)最大 13日間最大 11日間
バッテリー(GPS)最大 20時間最大 18時間
音楽保存対応対応
Suica / Garmin Pay対応対応
通話機能なしあり(マイク & スピーカー)

ポイントをまとめますね。定量的なスペックでは265が圧倒的に良さそうですが、570は定性感や最新モデルであることを考えると侮れないモデルです。

  • 価格差:約 3万円 → コスパは265が圧倒的
  • 画面:570の方が一回り大きく、情報量&見やすさアップ
  • ベゼル:570はアルミで“見た目の質感”が高い
  • バッテリー:純粋な持ちだけなら265のほうが優秀
  • 通話&音声操作:570のみ

健康管理・コンディション管理機能の違い

ランニングのパフォーマンスは、
「走るとき」だけでなく「走っていない時間(睡眠・回復)」も大切。
ここが265と570でじわっと差がつく部分です。

共通しているヘルス機能

  • 心拍数・安静時心拍数
  • 血中酸素(SpO₂)
  • 呼吸数
  • 睡眠モニタリング&睡眠スコア
  • ストレスレベル
  • Body Battery(体力残量のような指標)
  • フィットネス年齢
  • 女性の健康トラッキング など

どちらも「日常のコンディション管理」はかなり充実しています。
265でも日々の状態を把握するには十分です。

570で“盛られた”ポイント

1. 光学式心拍計「第5世代」採用

  • 265:第4世代センサー
  • 570:第5世代センサー

違いが出やすいのはこんなシーンです。

  • インターバルで心拍がガンガン上下する
  • 坂道ダッシュやトレイルで急に負荷が上がる
  • リカバリー jog の「本当にゆるい」強度を見極めたい

高強度トレーニングを多くやる人ほど、570の恩恵は大きいです。
逆に、ゆったりペース主体であれば265でもほぼ問題ありません。

2. スマート起床アラーム(570のみ)

  • 設定した起床時間の30分前〜起床時間のあいだで、
    「眠りが浅いタイミング」で起こしてくれる機能。

朝ラン派にはかなり嬉しい機能で、

  • 目覚めダルすぎて朝ランをサボる…
  • 二度寝して時間ギリギリ…

といった「メンタル的な失敗」を減らしてくれます。
朝ランを習慣化したい人には、地味だけど効くアップデートです。

3. 皮膚温度トラッキング(570のみ)

  • 夜間の皮膚温度の変化を記録
  • 体調の変化やホルモンバランスの変化のヒントに

とくに女性ランナーや、コンディション管理にこだわりたい人には便利。
「なんか今日は心拍高いな?」という日と、温度変化の相関を見るなど、
数値から“なんとなく不調”の原因を探りやすくなります。

ランニング&トレーニング機能の違い

結論からいうと、ランニングに関する「できること自体」はかなり共通しています。

共通している主なランニング機能

  • 距離・ペース・タイムの基本計測
  • 自動ラップ、自動ポーズ
  • インターバルトレーニング
  • ラン/ウォーク/静止時間の検出
  • VO2max(ラン・トレイルラン)
  • ランニングパワー
  • ランニングダイナミクス(上下動、接地時間など)
  • トレーニングステータス/負荷/効果
  • トレーニングレディネス
  • リカバリータイム
  • レース予想タイム
  • PacePro(コース別ペース戦略)
  • トレイルラン自動クライム
  • レースウィジェット …など

サブ4〜サブ3を狙うロードランナーなら、どちらを選んでも十分以上です。

570で追加された“ランナー向け +α”

1. イブニングレポート(570のみ)

  • 265:モーニングレポートのみ
  • 570:モーニング+イブニングレポート

イブニングレポートでは、

  • その日のトレーニング状況
  • 疲労レベル
  • 翌日に向けた睡眠の目安 など

を就寝前に教えてくれます。

朝:モーニングレポートで「今日どう走るか」
夜:イブニングレポートで「今日はどう回復するか」

という流れを作れるので、年間を通してのトレーニングマネジメントには570が一枚上手です。

2. 暑熱・高度への適応(570のみ)

  • 気温が高い(22℃以上)
  • 標高が高い(800m以上)

といった環境で、どれくらい身体が慣れてきているかを数値化して表示。
さらに、その状態を踏まえてVO2maxやトレーニングステータスも補正してくれます。

  • 夏のフルマラソンシーズンに向けた暑熱順化
  • 高地合宿や山岳レース・トレイル

をするランナーにとっては、かなり実用的な情報になります。

3. 休息タイマー&自動休息(570のみ)

ウルトラマラソンやロング走で、

  • エイドステーションで休んでいた時間
  • コンビニ休憩などの「本当に止まっていた時間」

を明確に分けて記録できる機能です。

  • 実際に走っていた時間
  • 休んでいた時間

を分けて振り返れるので、ウルトラやロングトレイルに挑む人には嬉しい機能です。

4. マイク&スピーカーによる音声操作(570のみ)

  • Bluetooth通話
  • スマホの音声アシスタント操作
  • オフライン音声コマンド(スマホが近くになくても一部操作可)

たとえばラン中に、

  • 「ラップを切る」
  • 「一時停止」
  • 「音楽の操作」

などをボタンに触らず音声で操作しやすくなるので、
インターバルの合間や寒い日のグローブ着用時などに便利です。

ランナー別|265か570か、どっちを選ぶべき?

こんな人には Forerunner 265 をおすすめ

  • 予算を抑えつつ、ちゃんとしたランニングウォッチが欲しい
  • 主戦場はロードのハーフ〜フルマラソン
  • 時々トレイルやロング走もするが、ウルトラは年に1〜2回程度
  • 日常のヘルスケアも知りたいが、「超ストイック」までは求めない
  • 最新機能よりも、バッテリー持ちとコスパ重視

👉 「ランニング用としての完成度 × 価格」のバランスは今でも265が最強クラスです。
サブ4〜サブ3あたりの目標であれば、265で困る場面はほぼありません。


こんな人には Forerunner 570 をおすすめ

  • 高強度インターバルや峠走など、かなり攻めたトレーニングをしている
  • 心拍データやコンディション指標を、かなり細かく見てトレーニングを組みたい
  • 夏場の暑熱順化や高地トレーニングも視野に入れている
  • 朝ラン・夜ランのリズムを、睡眠も含めてガチで整えたい
  • 通話機能や音声操作も「どうせなら使いたい」
  • 多少高くても、“できることが多いほう”が性格に合っている

👉 一言でいうと、「データとコンディション管理の沼まで行きたい人」は570が楽しいです。
「そこまで細かく見ないよ」という人には、オーバースペック寄りかもしれません。

よくある質問(FAQ)|Garmin265 570 違い

Q1. ランニング・マラソンだけなら、265と570どっちがいい?

ほとんどのランナーには265で十分です。

  • ランニング機能の“できること”自体はほぼ同じ
  • サブ4〜サブ3レベルでも不満が出にくい
  • 価格差 約3万円で、シューズや遠征費に回したほうが合理的なケースも多いです

ただし、

  • 心拍精度に強くこだわる
  • 暑熱・高地順化まで管理したい
  • 朝夜のレポートでトレーニングを細かくマネジメントしたい

という人は570を選ぶ価値があります。


Q2. サブ3を目指すなら、どちらが有利?

どちらでも到達可能ですが、「データオタク寄り」なら570が楽しいです。

  • トレーニング内容を細かく調整しながら詰めていく → 570の追加機能(第5世代心拍、暑熱・高度適応、イブニングレポート)が活きる
  • 「基本的な指標(VO2max、トレーニング負荷、ランニングパワー)が見られればOK」
    → 265で十分

Q3. バッテリーの違いは実際どのくらい気になる?

スペック上は265のほうがやや優位です。

  • スマートウォッチモード:13日(265) vs 11日(570)
  • GPSモード:20時間(265) vs 18時間(570)

フルマラソンまでならどちらも問題なし。
ウルトラでも時間帯によっては少し工夫すれば対応可能です。

「充電頻度を少しでも減らしたい」「とりあえず長く持つほうが精神的に楽」
というなら、265に軍配が上がります。


Q4. 265を持っているけど、570に買い替える価値はある?

買い替えを検討してもよさそうなのは、例えばこんなケースです。

  • インターバル・峠走など高強度トレーニングの比重が増え、
    手首心拍の精度に不満を感じている
  • 夏場の暑熱順化や高地トレーニングの効果を、数値で把握したい
  • 朝夜のレポートやスマート起床アラームも使いながら「1日のリズム」ごと最適化したい
  • 通話機能・音声操作も日常的に使いそう

逆に、

  • ロード中心のフルマラソンまで
  • 265の心拍精度にそこまで不満はない
  • 日々の管理も「モーニングレポート+Body Batteryくらいで十分」

という人は、265のまま使い倒した方が賢いと思います。


Q5. 手首が細い場合、265Sと570 42mmはどちらが良い?

どちらも「コンパクトモデル」として優秀ですが、

  • 軽さ最優先 → 265S(39g)
  • ベゼルの質感や最新センサー、追加機能を重視 → 570 42mm

という選び方がおすすめです。
「ランニング中の軽さ」を最重視するなら、やはり265Sが有利です。


まとめ|迷ったら「265」、こだわるなら「570」

  • コスパ・バッテリー・必要十分なランニング機能
    Forerunner 265 / 265S
  • 精度・データ・コンディション管理・音声機能まで全部欲しい
    Forerunner 570

どちらを選んでも、ランニングの記録・分析・習慣化には十分な相棒になります。
あとは、

「自分はどこまでデータと機能を使い倒したいか?」

をイメージして選んでみてください。

もし、あなたのランニングスタイル(距離・目標タイム・トレーニング頻度)を書いてくれれば、
265と570のどちらが合いそうか、もっと具体的に一緒に整理しますよ。

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