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2021-08-17

そして、また私はランニングを好きになる。

そりゃ毎日カレーばっかり食べてれば、どんなに大好きなものでも嫌になったりする。むしろ胃の中から込み上がるものが全てカレーのフレイバーになって日常生活に支障をきたすかもしれない。

ランニングも、全く飽きることが無いかというと、やはりそんなことはない。夢中になるぐらい大好きな時もあれば、ちょっと億劫だな、距離をおきたいなって時も当然ある。そうやって、つかず離れずを繰り返していくランニングなのだが、確実にひとつ言えることがある。

距離を経て、また好きになる

何度も、何度も、走る度に新たな学びがあったり、全く同じことでも繰り返し噛み締めたり、走り続けていると「あぁ、いいなぁやっぱりランニングって」って同じことを繰り返している気がする。

いや、厳密にはそれは全く同じでなはなくて、寄せては返す波とは違って、何かのソフトウェアのように地味ではあるが着実にアップデートしている。つまり、何度もランニングが好きなる感覚が、確かにある。

いつもとは違う朝の景色と心の高まりに、走ったその日1日がなんだか得体も知れない高揚感に包まれる。

「やっぱランニング好きだわ。」

長い長い人生の中で、これはものすごく地味な一瞬。だけど、かけがえのない人生のアップデート。

着実に、走りを進める身体と同じように、走り続けることで私たちの人生はより良い方向にアップデートしている気がしてならない。

走れば走るほど、時にマンネリになる関係も、やっぱりまた好きになる。俺、ランニング好きだわぁっとしみじみビールを喉に流し込む。そんなたわいもないシンプルな生活の中に、「走る」ということの尊さを今日も見出している。

ただ、それだけ。

だから、今日も走るし、明日もきっとまた、ランニングが好きになる。

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