「カーボンプレートだけじゃない!」2025年に注目すべきランニングシューズ技術5選

ランニングシューズ業界は年々進化を遂げ、2025年も革新的な技術が次々と登場することが予想されます。近年のレースシューズではカーボンプレートが主流となっていますが、今後はそれ以外のテクノロジーも注目され始めています。本記事では、2025年に要注目のランニングシューズ技術を5つ紹介します。
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- runstagramer 編集長 / 三好拓也
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Contents|目次
1. スーパークリティカルフォームの進化
近年、NikeのZoomXやNew BalanceのFuelCellなど、「スーパークリティカルフォーム」と呼ばれる軽量で高いエネルギーリターンを誇る素材が登場しています。2025年には、さらに改良された新素材が各メーカーからリリースされる見込みです。より耐久性が向上し、軽量化と反発力が両立されたフォームが登場すれば、カーボンプレートに頼らなくてもスピードを出せるシューズが増えるでしょう。
2. 3Dプリントミッドソールの進化
アディダスの「4D」シリーズをはじめ、3Dプリンティング技術を活用したミッドソールが開発されています。従来の発泡素材よりも細かい設計が可能になり、ランナーごとに最適な反発力やクッション性を持たせることができます。2025年には、個々のランナーの走り方に合わせたカスタマイズシューズが、より手軽に手に入るようになるかもしれません。
3. カーボン以外のプレート技術
カーボンプレートが主流ですが、カーボンよりも柔軟性があり、自然な走りをサポートするプレート技術が登場しています。たとえば、PEBAXやグラスファイバーを使用したプレートは、カーボンほど硬すぎず、より一般ランナー向けのスムーズな推進力を提供します。2025年には、これらの新素材を活用したプレートシューズが増える可能性があります。
4. アダプティブフィットテクノロジー
「履いた瞬間に足にフィットする」シューズ技術も進化中です。特に、NikeのFlyknitやAdidasのPrimeknitのようなニット素材に加えて、温度や圧力によって形状が変わるアダプティブフィットテクノロジーが開発されています。2025年には、レース中でも足の状態に応じてフィット感を自動調整するシューズが登場するかもしれません。
5. 持続可能な素材の採用
環境への配慮もシューズ業界では重要なテーマになっています。再生可能素材や生分解性素材を使用したシューズの開発が進んでおり、2025年にはより多くのブランドがサステナブルなランニングシューズを発表するでしょう。特に、プラスチック廃棄物をリサイクルしたミッドソールや、オーガニックコットンを使用したアッパーなどが増えると予想されます。
これらの技術を搭載するシューズ5選
それでは、2025年に注目すべきランニングシューズ技術 5つの視点に沿って、それぞれ代表的なシューズを紹介します!
1. 超軽量フォーム素材の進化
代表モデル:ナイキ アルファフライ 3
➡ 搭載技術:ZoomX フォーム + エアポッド
- ナイキの最速レーシングシューズ「アルファフライ 3」は、超軽量で反発力の高いZoomXフォーム を改良し、さらにエネルギーリターンを向上。
- 前足部のエアポッドが蹴り出しをサポートし、スピード持続力がアップ。
- フルマラソンのエリートランナー向け の設計。
2. カーボンプレートの新構造
代表モデル:アディダス アディオス プロ 4
➡ 搭載技術:EnergyRods 2.0(カーボンロッド)
- 一般的なカーボンプレートとは異なり、アディダスは独立したカーボンロッド を採用。
- 「アディオス プロ 4」は、このロッドが進化し、より自然な足の動きをサポート。
- エリウド・キプチョゲ選手などが愛用し、エリートだけでなく一般ランナーにも適用 できる設計に。
3. AI解析によるパーソナライズフィット
代表モデル:アシックス METASPEED SKY+ 2
➡ 搭載技術:Stride Smart AI システム
- アシックスは、ランナーのストライドデータを解析するAIを活用し、ランナーごとに最適なクッション配置を実現。
- 走り方に応じて「METASPEED SKY+」と「METASPEED EDGE+」を選択可能。
- フルマラソンのタイム短縮を狙うランナーに最適。
4. 環境に優しいエコ素材のシューズ
代表モデル:ブルックス GHOST MAX
➡ 搭載技術:BioMoGo DNA ミッドソール(生分解性素材)
- ブルックスの「GHOST MAX」は、環境負荷を考慮しながら高いクッション性を提供。
- BioMoGo DNAミッドソールは、通常のEVA素材よりも分解されやすく、環境への配慮を強化。
- サステナビリティに関心が高いランナーや普段履きシューズとしても人気。
5. トレイルラン向けの最先端グリップ技術
代表モデル:サロモン S/LAB GENESIS
➡ 搭載技術:Contagrip MAアウトソール + Energy Surge フォーム
- トレイルランナーに求められるグリップ力と安定性を両立した、サロモンの最新作。
- Contagrip MA アウトソール は、岩場や泥道など多様な地形に適応するよう設計。
- 軽量でクッション性の高いEnergy Surgeフォーム が、長時間のトレイルでも快適な走りをサポート。
まとめ
2025年には、カーボンプレートに頼らない革新的な技術が次々と登場することで、より多くのランナーが自分に合ったシューズを選べる時代が来るでしょう。スーパークリティカルフォームの進化や3Dプリントの活用、アダプティブフィット技術など、新しいテクノロジーを取り入れたシューズに注目してみてください。
これから登場する最新モデルが、私たちのランニング体験をどのように変えていくのか、楽しみですね!
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