2025-02-22
ガーミン「Instinct 3」と「Instinct E」の違いを比較レビュー|どちらがおすすめ?

GarminのInstinctシリーズは、Garminのスマートウォッチの中でもタフネス(頑丈さ)とアウトドア向けの機能に特化したモデルです。2025年1月に新作の「3」や「E」がリリースされましたので、特に気になるこの2モデルの違いを解説します。
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- runstagramer 編集長 / 三好拓也
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Contents|目次
Instinctシリーズの特徴とは?
まずガーミンのスマートウォッチの中でInstinctの位置付けや特徴をご紹介しますね。
- 高い耐久性
- 米軍規格(MIL-STD-810)に準拠し、防水・耐衝撃・耐熱性に優れる
- アウトドアや過酷な環境での使用に適している
- アウトドア向けの機能
- ABCセンサー(高度計・気圧計・コンパス)搭載
- GPS/GLONASS/Galileo対応で位置情報の精度が高い
- トラックバック機能で来た道をナビゲート可能
- スポーツ&アクティビティ対応
- ランニング、サイクリング、登山、スキー、サーフィン、筋トレなど多彩なアクティビティ対応
- 心拍数モニタリング、VO2Max推定、睡眠トラッキングなどの健康管理機能も搭載
- バッテリー持ちが良い
- 標準モードで約2週間、GPS使用時でも長時間駆動
- Instinct 2シリーズ以降ではソーラー充電対応モデルもあり、長期間充電不要の運用も可能
- シンプルなモノクロディスプレイ
- AMOLEDを採用したGarminのForerunnerやFenixとは異なり、モノクロのMIP(メモリインピクセル)ディスプレイを採用
- 省電力で視認性が高いが、カラフルな表示はできない
Garminスマートウォッチの中での位置付けとは?
- Fenixシリーズよりも手頃な価格&軽量
- Fenixシリーズも頑丈でアウトドア向けだが、高機能&高価(AMOLED搭載モデルもあり)
- Instinctはよりシンプルで安価、アウトドア特化のミニマルモデル
- Forerunnerシリーズよりもタフでアウトドア向け
- Forerunnerはランナー向けで、トレーニングデータやレース機能が豊富
- Instinctはランニングよりも登山・ハイキング・サバイバル向け
- VenuやEpixよりも実用重視
- Venu/EpixはカラフルなAMOLEDでスマートウォッチ寄りの機能
- Instinctは画面がモノクロでシンプルな分、バッテリー持ちや視認性が強み
どんな人におすすめ?
- 登山・ハイキング・キャンプなどのアウトドア好き
- 頑丈でバッテリーが長持ちする時計が欲しい人
- シンプルなデザインが好みで、Fenixほど高機能は求めない人
- 軍事・サバイバル用途や、ハードな環境での仕事(消防・警察・建設など)に適した時計を探している人
最新のInstinct 2X SolarやInstinct Crossoverはさらにバッテリー強化&アナログ針搭載など進化しており、アウトドア用スマートウォッチとして確立したシリーズになっています。
ランニング向けモデルForerunnerとの違いを比較

InstinctとForerunnerは、同じGarminのランニングウォッチでありながら、そのコンセプトとターゲットユーザーが明確に異なります。
コンセプトとデザイン
- Instinct(インスティンクト):
- G-SHOCKに代表されるような、タフネス、耐久性、アウトドアでの使用をコンセプトにしています。
- 耐熱・耐衝撃・防水性能に優れており、ミルスペック(MIL-STD-810G)準拠の高い耐久性が特徴です。
- デザインは無骨で力強く、アウトドアギアとしての存在感を放ちます。モノクロの画面表示が基本です。
- Forerunner(フォアランナー):
- ランニングに特化したパフォーマンスとデータ分析をコンセプトにしています。
- 軽量で薄型なデザインが特徴で、ランニング中のストレスを最小限に抑えるように設計されています。
- カラーディスプレイを採用しているモデルが多く、視認性やデザイン性も重視されています。
主な機能の違い
項目 | Instinctシリーズ | Forerunnerシリーズ |
主な用途 | アウトドア、登山、フィッシング、サバイバルゲームなど | ランニング、トライアスロン、サイクリングなど |
GPS機能 | マルチGNSS、トラッキング、ルートナビゲーション | マルチGNSSマルチバンド(上位モデル)、高精度な位置情報 |
バッテリー | ソーラー充電対応モデルが多く、長期間の稼働が可能 | 通常のGPSモードで長時間稼働 |
搭載センサー | 気圧高度計、コンパス、心拍計、血中酸素トラッキングなど | 心拍計、加速度計、HRVステータス(上位モデル)など |
スマート機能 | 通知機能、Garmin Pay(対応モデルのみ)など | Garmin Pay、音楽保存、**モーニングレポート(上位モデル)**など |
InstinctとForerunnerどちらが優れているか
- Instinctが優れている点
- 高い耐久性:過酷な環境下での使用に耐えうる頑丈さ。
- バッテリー寿命:ソーラー充電に対応しており、数週間にわたるアウトドアアクティビティでも安心して使えます。
- アウトドア機能:登山やトレッキングに役立つ気圧高度計やコンパス、ルートナビ機能が充実しています。
- Forerunnerが優れている点
- ランニング特化機能:ペースやストライドといったランニングに関する詳細なデータ分析、Garmin Coachなどのコーチング機能が充実しています。
- 軽量性:Instinctに比べて軽量で、ランニング時の負担が少ないです。
- 視認性の高いディスプレイ:AMOLEDなどの高精細なカラーディスプレイを採用しているモデルが多く、トレーニング中のデータ確認が容易です。
まとめると、Instinctは「アウトドアでのタフな相棒」であり、Forerunnerは「ランニングのパフォーマンスを向上させるためのコーチ」と言えるでしょう。ユーザー自身の活動内容やライフスタイルに合わせて選ぶのが最適です。
最新の「Instinct 3」と「Instinct E」の違い

どちらもタフネスGPSウォッチとして設計されていますが、機能や仕様にいくつかの違いがあります。以下に主な相違点をまとめました。
項目 | Instinct 3 | Instinct E |
---|---|---|
ディスプレイ | AMOLEDディスプレイを搭載し、鮮やかな表示が可能 | 改良されたMIPディスプレイを採用し、視認性が向上 |
サイズと重量 | 45mmと50mmの2サイズ展開。重量はモデルにより異なる | 45mm(48g)と40mm(41g)の2サイズ展開 |
ベゼル素材 | 繊維強化ポリマーとアルミの補強パーツを使用し、高級感と耐久性を両立 | 繊維強化ポリマーのみを使用 |
バッテリー持続時間 | ソーラーモデルではGPSモードで約40時間+90時間(ソーラー充電時) | 詳細なバッテリー情報は未公開 |
GNSSマルチバンド | 対応 | 非対応 |
LEDフラッシュライト | 搭載 | 非搭載 |
決済機能 | Garmin PayやSuicaに対応 | 非対応 |
価格 | 約7万9800円~ | 約5万2800円 |
大きな相違点は以下3つに集約されますね。
① ディスプレイの違い
- Instinct 3 → AMOLEDディスプレイ搭載で、発色が鮮やか&視認性が高い
- Instinct E → MIP(メモリインピクセル)ディスプレイ採用で、省電力&シンプルな表示
② 機能の違い
- Instinct 3 → **LEDフラッシュライト&Garmin Pay(Suica対応)**など便利機能が充実
- Instinct E → これらの機能は非搭載で、シンプルなアウトドア向けモデル
③ 価格とサイズの違い
- Instinct 3 → 45mmと50mmの2サイズ展開、価格は約7.9万円~
- Instinct E → 40mmと45mmの小型モデル、価格は約5.2万円と手頃
どっちを選ぶべき?
- 高機能&鮮やかな画面が欲しいなら →「Instinct 3」
- 軽量&コスパ重視なら →「Instinct E」
シンプルにタフな時計が欲しいなら「Instinct E」、便利機能をフル活用したいなら「Instinct 3」がおすすめです!
Instinct 3

Instinct E

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