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2025-09-13

【徹底比較】ASICS「BLAST」3兄弟──NOVABLAST 5 / SUPERBLAST 2 / SONICBLAST の違いと最適な履き分け

今時のランナーが大好きなマックスクッションのトレンドにASICSが本気で投入し続け爆発的人気の“BLAST系”。
でも実は、キャラが全然ちがう3兄弟です。この記事では NOVABLAST 5/SUPERBLAST 2/SONICBLAST を、仕様・走行フィール・得意なシーンまでランナー視点で丸わかりに解説。最後にタイプ別の選び方&ローテ例も用意しました。

🔳 この記事を書いた人 🔳

  • runstagramer 編集長 / 三好拓也
  • 20年以上ランニングを楽しむ市民ランナー
  • 公式Xアカウントでも情報配信中

3行でわかる「立ち位置」の違い

  • NOVABLAST 5:やわらか反発で“毎日のご褒美”。ジョグ~ロングまで気持ちよく転がるコストパフォーマンスにも優れたデイリートレーナー。FF BLAST MAX採用で前作から反発・クッションが向上。
  • SUPERBLAST 2:軽さ×分厚いスタック×高反発のスーパートレーナー。テンポ走~ロングまで“全部これでOK”な万能機。
  • SONICBLASTプレート×二層スーパーフォームで爆速チューン。テンポ/インターバルの“刺激担当”。FF Turbo²+FF Blast Max+Pebax系「ASTROPLATE」、AsicsGrip。

2025年アシックスの「BLAST」シリーズ3モデル主要スペック早見表

モデルミッドソールプレートスタック高*ドロップ重量(目安)アウトソール価格の目安
NOVABLAST 5FF BLAST MAX(新配合)なし約41.5 / 33.5 mm8 mm(実測約7.4 mm)約255 g(US9)AHAR系税込¥16,500
SUPERBLAST 2FF TURBO PLUS+FF BLAST+ ECOなし約45 / 37 mm8 mm約250 g(US9)AsicsGrip税込¥24,200
SONICBLASTFF Turbo²FF Blast MaxASTROPLATE(Pebax系)約46 / 38 mm8 mm―(未公表/軽量クラス)AsicsGrip参考:2万円台前半

走りの「性格」を深掘り

NOVABLAST 5 ─ ふわっ→コロンの“ご褒美ジョグ感”

ASICS NOVABLAST 5
  • FF BLAST MAX柔らかさ+反発が前作より明確UP。脚当たりがマイルドで、疲れた日こそ良さが出る
  • スタックはヒール40mm超でも取り回しは軽快。日常ジョグ~90~120分のロングまで守備範囲が広い。
  • グリップは乾いた路面◎/ウェットは普通。雨の日はSUPERBLAST 2のAsicsGripに分がある。
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SUPERBLAST 2 ─ “全部これで”の超万能機

SUPERBLAST 2
  • FF TURBO PLUSをメイン層に採用。軽いのに分厚くて速い、いわゆるスーパートレーナー。テンポ~Mペース、ロングまで“ととのう”。
  • アウトソールはAsicsGripでウェットも安心。前作の小石問題も解消。
  • 250 g/US9でこのスタックは驚異的。週の主力1足にも耐える耐久バランス。

SONICBLAST ─ 刺激&スピード特化の“切り札”

SONICBLAST
  • 最も新しい三兄弟の末っ子モデル
  • ミッドソールはFF Turbo²+FF Blast Maxに、Pebax系プレート「ASTROPLATE」をサンド推進のキレが段違い。
  • スタック46/38mmと超厚でも剛性感のある反発でテンポ/インターバルが痛快。アウトソールはAsicsGrip
  • 厚さゆえ一部競技会の規定(40mm)に非適合の可能性。トレーニングや一般レース用途なら問題なし。

BLASTシリーズのランニングシーン別「最適解」とは?

  • 疲労抜きジョグ/通勤ラン/LSD
     → NOVABLAST 5:やわらかい接地で脚を温存。長時間でも快適。
  • テンポ走/ビルドアップ/サブ3.5~3狙いのペース走 ジョグ
     → SUPERBLAST 2:軽さと高反発で気持ちよくペース維持。ウェットも安心。
  • インターバル/閾値走/“今日は刺激”の日
     → SONICBLAST:プレート×スーパー泡で切り返しが鋭い。スピード練の効率◎。

ランナープロファイル別の選び方

  • 初~中級・まず1足で完結したいNOVABLAST 5(ジョグ~時々テンポまで幅広く対応)。
  • 週3~5で走る・“主力は1足+補助”が理想SUPERBLAST 2を主力に、疲労抜き用にNOVABLAST 5追加が鉄板。
  • スピード強化がテーマ/サブ3~3.5SONICBLASTで質を上げ、ジョグ用にNOVABLAST 5、ロング用にSUPERBLAST 2の三位一体。

失敗しないサイズ&フィットのコツ

  • NOVABLAST 5:TTS(普段どおり)でOKの声が多数。つま先・前足部やや余裕の設計。ワイド展開あり。
  • SUPERBLAST 2:TTSで問題なし。トーは適度に余裕、甲~踵はしっかりホールド
  • SONICBLAST:TTS想定。テンポ用途のため甲~中足部の一体感が気持ちいい設計。

ローテーション例(週4)

  • :疲労抜きジョグ 40–60分 → NOVABLAST 5
  • :テンポ 8–12km(M~Tペース)→ SUPERBLAST 2
  • :ロング 20–30km(E~M)→ SUPERBLAST 2
  • 火/木のどちらか:インターバル 400–1000m×6–10 → SONICBLAST

まとめ:こう選べば“ハマる”

  • 気持ちよく毎日走りたいNOVABLAST 5
  • 万能1足で走力も伸ばしたいSUPERBLAST 2
  • 質の高いスピード練を入れたいSONICBLAST

BLAST 3兄弟は棲み分けが明確。走る日・目的・体調に合わせて履き替えると、練習効率も故障予防もぐっと上がりますね。

FAQ:BLASTシリーズに関するよくある質問

Q1. 初心者でもBLASTシリーズは履けますか?

はい、特にNOVABLAST 5は初心者ランナーにもおすすめできます。柔らかいクッションで脚を守りつつ、反発感もあるため走る楽しさを感じやすいモデルです。SUPERBLAST 2やSONICBLASTはややスピード寄りなので、ランニング習慣がついてからのステップアップに適しています。

Q2. 3モデルの寿命(耐久距離)はどれくらいですか?

  • NOVABLAST 5:およそ600~800km
  • SUPERBLAST 2:軽量ながら素材が強く、500~700km
  • SONICBLAST:厚底+プレート搭載のため、やや短めで400~600km

※走り方や体重、路面状況によって大きく変動します。特にインターバルなど負荷の高い練習中心で使うと寿命は短くなります。

Q3. マラソン大会ではどのモデルを履けばいい?

  • サブ4~完走重視 → NOVABLAST 5
  • サブ3.5前後/安定して走りたい → SUPERBLAST 2
  • サブ3狙い/スピード練習の延長で挑戦 → SONICBLAST

※公式大会ではソール厚40mm以内の規定があるため、SONICBLASTの一部サイズは非適合の可能性があります。記録狙いの大会では必ずチェックしましょう。

Q4. 日常のジョギングとスピード練習を1足で済ませたいなら?

SUPERBLAST 2が最適です。軽量・厚底・反発力のバランスが取れており、ジョグからロング走、テンポ走まで「全部これでOK」と言える万能性を備えています。

Q5. 他のASICSモデルとどう違う?(例:METASPEEDやGEL-KAYANOとの違い)

  • METASPEEDシリーズ:完全にレース特化。カーボンプレート入りでサブ3やエリート向け。
  • GEL-KAYANOシリーズ:安定性を重視したロングセラー。初心者~ロングラン重視向け。
  • BLASTシリーズ:クッションと反発の“走って楽しい感覚”を味わえるシリーズ。練習からレースまで幅広く使えます。
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