toggle
2018-11-05

B’zとランニング。〜人生の快楽〜

ある程度走りこんだランナーなら、多かれ少なかれ「ハイ」になる瞬間を感じたことはあるはずだ。
「ランナーズハイ」や「フロー」と呼ばれたりもする。極度な集中状態がもたらす、青い炎ともいうべき静かでエネルギッシュな何かが内側から走りを支えてくれるあれだ。フッと呼吸が楽になり、地面を蹴るその足先が軽くなり、まるでチーターの魂でも宿ったかのような感覚に陥ったりするそれは、私も小さく短いものから、大きく長いものまで多少の経験がある。ただ、布団に入って観たい夢を観るのが難しいように、それらの「快感」を意図的に作り出すのは、やはり難しい。むしろ意図的に作るものでも無いし、作れるものでも無い。
ただ、そんな青い炎ほど本質的な持続力は無いが、外的要因で似たようなターボ機能を我々の内燃機関につけることができる。
それが「音楽」だ。街を走る時は流石に危なくて聞かないが、普段の河川敷ランニングでは好んで音楽を聴く。特に夏場は、ランニングと音楽とビールの3セットこそ、走ることの楽しみの本質だと勘違いしているくらいだ。

僕らを加速させる、「音楽」の力。

そんな個人的なターボ機能について少し突っ込んで書いてみる。燃料となる音楽の、実に8割は「B’z」なのが私の場合だ。いや、割合なんてどうだっていい。声を大にして言いたい、「B’z × ランニング」ほど至福な体験は無いと。ただし、この感想には個人差がある。結局音楽の趣味趣向に、「音楽 × ランニング」体験は大いに左右される。でも、それでもなお、「ビールと餃子」が最高の組み合わせなように、「あんぱんと牛乳」がお互いを補完し合う関係のように、「B’z × ランニング」には何か特別な化学反応があると信じてやまない。実際、ホノルルマラソンに初めて参加した時、35km地点まで無音で温存しておいた身体に、「B’z」のシャワーを浴びせた瞬間、間違いなく脳から「エンドルフィン」が出る音が聞こえた。そしてさっきまで石のように固まりかけていた両太もも、両ふくらはぎがその麻薬によってこんにゃくのようにふやけていく瞬間を今でも生々しく覚えている。当然、その外的ドーピングは2〜3kmしか続かなかったのだが。。

なぜ「B’z」か。

なぜ「B’z」がランニング、走ることと相性が良いかを詳しくうるさく解説することや、論理的に解き明かすことに大した意味がないことは知っている。だからウンチクを垂れるつもりもないし、本記事を3部構成にするつもりもない。ただ、少しだけ書かせて欲しい。そして、ランニングにオススメのベスト3だけ勝手に選ばせて欲しい。
当然B’zのすべての楽曲がランニングに合うわけではない。「いつかのメリークリスマス」で悲しい失恋を思い出してしまったら悲しい気持ちに押しつぶされて「走る」どこじゃなくなるだろう。いや、むしろ走ってその重りを吹き飛ばしたくなるかもしれないが。
実際B’zはランニングに合うビートの曲が多い。実際稲葉さんはLIVEで走りまくっている。特にその印象が脳裏に焼き付いている場合、イントロがかかっただけで稲葉さんが憑依して勝手に舌を出して走るペースが1.5倍になってしまうのがB’z好きなランナーの性である。また、ビートやメロディラインもさることながら、恋愛ソング以外のエモい歌詞が多いため、その歌詞にグッと背中を押されてしまう。これまたB’z好き男子世代あるあるなのだが「ジャッキーチェンの映画を観終わった後」のように無敵状態になる。もうどんな困難も吹き飛ばせるような感覚が勝手にその足を早め、気分を天にも昇るレベルまで高揚させてくれる。そんな、「エモさと汗臭さ」を兼ね備えているのがB’zの楽曲だ。だから孤独で汗まみれになるランニングに合っている。

走りを後押しする、珠玉の3曲。

さて、いい加減にランニングに合うB’zの楽曲ベスト3を書き残しておこう。

第3位|Pleasure ’98 〜人生の快楽〜

「LADY NAVIGATION」のカップリングだった本楽曲、「Pleasure」はツアータイトルにも多用されるこもあってLIVEでは好んで歌われる。実際、イントロで毎回稲葉さんは猛烈ダッシュをする。その印象も強いが、何よりそのビートが「走る」ことを猛烈に楽しくさせてくれる。

第2位|孤独のRunaway

「Run」が入っているのでベタベタなのですが、こちらもイントロからもうラン、ラン、ラン。
「JUST A RUNAWAY 止めないでよ 後悔は少なめのマイライフ」というサビの歌詞、はい止まりませんよどこまでも、って感じ。

第1位|RUN

タイトルがそのまま「RUN」なのでベタベタすぎても何も言えません。
歌い出しが「よくまあここまで俺たちきたもんだなと」という42.195kmを走ったことがある人ならズバッと刺さります。
3位と2位は猛烈ダッシュしたくなるのですが、この1位の「RUN」は淡々といつまでも走り続けたくなる楽曲。だからランニングへの相性は抜群。

ああ、スッキリした。
ただ書きたいことはあと200倍ぐらいあるので、それはまた別の機会に。

お疲れ〜。

関連記事