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2025-03-25

幅広の足におすすめのランニングシューズと選び方のポイントと注意点

幅広の足におすすめのランニングシューズ

ランニングシューズは、自分の足に合ったものを選ばないと、快適に走れないばかりか、ケガのリスクも高まります。特に「幅広」の足を持つランナーにとっては、標準的なシューズだと圧迫感があり、長時間のランニングで不快感や痛みが出やすくなります。ここでは、幅広ランナー向けのシューズ選びのポイントと注意点を詳しく解説します。

🔳 この記事を書いた人 🔳

  • runstagramer 編集長 / 三好拓也
  • 20年以上ランニングを楽しむ市民ランナー
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Contents|目次

🏃‍♂️ 幅広ランナー向けランニングシューズ選びのポイント

1. 足囲(ウィズ)のサイズを確認する

足の「幅広」といっても、その程度は人によって異なります。日本では「ワイド」「エクストラワイド」といった表記が一般的ですが、正確には足囲(ウィズ)で測るのが理想です。

  • 一般的なウィズ表記(日本基準)
    • E(標準)
    • 2E(ワイド)
    • 3E(エクストラワイド)
    • 4E(スーパーワイド)
  • ブランドごとの表記(例)
    • アシックス:「標準」「ワイド(2E)」「エクストラワイド(4E)」
    • ニューバランス:「D(標準)」「2E(ワイド)」「4E(エクストラワイド)」
    • ナイキ:「標準(狭め)」が多く、一部「ワイド(2E)」あり
    • HOKA:「標準(D)」「ワイド(2E)」

シューズを選ぶ際には、自分の足のウィズに合ったものを選びましょう。

2. つま先のゆとり(トゥボックスの広さ)をチェックする

  • トゥボックスが狭いと圧迫感が強くなり、指が動かせないため、痛みやタコ、靴擦れの原因になります。
  • 「足幅が広い」だけでなく、「指が広がりやすい」人は、つま先のゆとりがしっかりあるモデルを選ぶと快適に走れます。

トゥボックスが広めのおすすめブランド

  • アルトラ(ALTRA):自然な足の形を活かせる「フットシェイプデザイン」
  • Topo Athletic(トポアスレティック):幅広ランナーに人気
  • HOKA:ワイドモデルはトゥボックスの広さも確保

3. アッパーの素材とフィット感を重視する

  • メッシュ素材の柔軟性が高いものは、幅広の足でも圧迫感を感じにくい
  • 伸縮性のあるアッパーは、走っている最中のむくみにも対応しやすい
  • 足を締め付けすぎない「シューレースの調整」が可能なものを選ぶ

HOKAやアシックスは、足幅が広くても包み込むようなフィット感が得られやすいシューズが多くあります。

4. ミッドソールのクッション性と安定性を考慮する

幅広の足は、接地時の安定感が特に重要です。

  • クッション性が高く、横ブレしにくいモデルを選ぶ
  • オーバープロネーション(内側に倒れ込みやすい)を考慮する(サポート性のあるモデルも検討)

アシックスの「GEL-Kayano」やニューバランスの「860」シリーズなど、安定性に優れたモデルは幅広の足にも合いやすいです。

5. シューレースの調整でフィット感をカスタマイズ

幅広の足を持つ人は、シューズがきつく感じることが多いため、シューレースの締め方を工夫することでフィット感を調整できます。

  • 「パラレルレーシング」(平行に結ぶ方法)で圧迫を減らす
  • 「トップホールを使わない」ことで甲部分の圧迫を軽減
  • 「ゴム製シューレース」に変更するのも一つの方法

🔍 幅広ランナーにおすすめのランニングシューズ

① ASICS GEL-KAYANO 31|アシックス ゲルカヤノ 31

ASICS GEL-KAYANO 31
  • 特徴:ASICSの定番安定系シューズで、GELクッションとFF BLAST PLUSエコフォームによる優れた衝撃吸収性能を持つ。これ以降に紹介するブランドやモデルほど強烈なクッション性ではないものの、前後左右、そして上下の安定性という意味で安定性への総合力が高いのがGEL-KAYANOです。アシックスのランニングシューズの定番モデルとして31代目になる信頼の一品。
  • おすすめポイント:オーバープロネーション(内側に足が倒れやすい人)向けのサポートが強力。

② HOKA  CRIFTON 9 WIDE|ホカ クリフトン 9 ワイド

HOKA  CRIFTON 9 WIDE

ホカ クリフトン 9 ワイドの特徴
ホカの定番モデル「クリフトン 9」のワイド版は、軽量かつクッション性に優れたランニングシューズ。標準モデルよりも足幅に余裕があり、締め付け感が少なく快適な履き心地を提供。Meta-Rocker構造によりスムーズな重心移動が可能で、長距離ランにも適している。

おすすめポイント
・柔らかく反発力のあるミッドソールで、脚への負担を軽減
・幅広設計で圧迫感を感じにくく、快適なフィット感
・通気性の高いアッパーで、長時間のランニングでも快適

③ Brooks Glycerin 21 / ブルックス グリセリン 21

Brooks Glycerin 21
  • 特徴:ブルックスのプレミアムクッションモデルで、DNA LOFT v3フォームを使用し、ソフトな履き心地。ブルックスはアメリカのランナーのど定番なメーカーブルックスは、平均的な日本人に比べて体重が重めなアメリカ人に広く長く受け入れられてきた信頼の証でもありますね。そのブルックスの中でも「グリセリン」は特にクッション性が高い定番モデルのこちらが21代目。ど定番におすすめです。
  • おすすめポイント:ワイドフィット対応で足幅が広い人でも快適。

④ Brooks Glycerin MAX|ブルックス グリセリン マックス

Brooks Glycerin MAX|

同じくブルックスからもう一足。ブルックスの最もクッション性が高いモデルで「Glycerin MAX(グリセリン マックス)」です。名前の通り、厚盛なソールのシューズは、ブルックス史上最大のクッションを搭載しており、ランナーに極上の履き心地を提供すると話題になりました。

「Glycerin MAX」は、ミッドソールに独自のクッション素材を採用し、優れた衝撃吸収性と反発性を実現しています。これにより、長距離ランニングや日常のジョギングでも足への負担を軽減し、体重が重い人でも快適な走行をサポートします。

⑤ Nike VOMERO 18|ナイキ ボメロ 18

vomero18/nike
  • 特徴:2025年2月に発売されたNike史上最高のクッション性を誇るランニングシューズ。Nikeのランニングシューズの中でも足裏の快適さが抜群のインヴィンシブルは、高いクッション性とサポート性を発揮します。 足を踏み出すたびに衝撃を吸収し、柔らかく弾むような履き心地のシューズを探しているなら、ナイキ インヴィンシブルがおすすめ
  • おすすめポイント:柔らかい着地感と反発力のバランスが良く、膝への負担が少ない。

⑥ New Balance Fresh Foam X 1080 v14|ニューバランス フレッシュフォーム エックス 1080

New Balance Fresh Foam X 1080 v14
  • 特徴:Fresh Foam Xミッドソールが非常に柔らかく、クッション性と反発性を兼ね備える。ニューバランスのランニングシューズの中でも特に分厚いソールが目を惹きますし、実際履き心地やクッション性も他のモデルよりも圧倒的に高いです。また、ランニングシューズとしての総合力としてかなり評価が高いモデルになっています。
  • おすすめポイント:ワイドフィット対応で、快適な履き心地。ニューバランスは「2E・4E・6E」とワイド、超ワイド、超超ワイドという三段階の幅広展開がある唯一のランニングシューズメーカーともいえますね。

⑦ ASICS GEL-NIMBUS 27 |アシックスゲルニンバス27

ASICS GEL-NIMBUS 27 |アシックスゲルニンバス27
  • 特徴:アシックスからもう一足だけご紹介させてください。「GEL-NIMBUS 27」アシックスのランニングシューズの中でも最高のクッション性と快適性をさらに向上させたモデルです。さらに27は前作の26よりミッドソールが約2mm厚くなり、軽量で反発性の高い「FF BLAST PLUS ECO」を採用。これにより、柔らかく弾むような履き心地を実現。
  • おすすめポイント:本モデルもワイドモデルがありますし、なにより高いクッション性は体重と膝への負担軽減につながること間違いなしの2025年最新モデルです。(2025年1月31日発売)

⑧ Mizuno NEO VISTA|ミズノ ネオビスタ

Mizuno NEO VISTA
  • 特徴:日本人の足を知り尽くしたアシックスと双璧をなす、ミズノからも1足ご紹介させてください。2024年6月に発売されたこのモデルは、ミズノ独自の新素材「MIZUNO ENERZY NXT」をミッドソールに採用し、従来モデルと比較してクッション性が約54%向上しています。 これにより高いクッション性と反発性を兼ね備え、足への負担を軽減します。
  • おすすめポイント:クッション性のみならず、幅広にも3種類のサイズで対応。2E(標準)・3E(ワイド)・4E(エクストラワイド)

⑨ adidas SUPERNOVA RISE 2|アディダス スーパーノヴァライズ 2

adidas SUPERNOVA RISE
  • 特徴2025年の箱根駅伝で選手の着用率がNo.1だったアディダス、着実にランニングシューズの進化と信頼性が上がっています。そんなアディダスの中でもクッション性に特化したのがSUPERNOVA RISE。2025年1月にリリースされた「2」は新開発のサンドイッチメッシュアッパーにより、通気性とフィット感が向上し、前モデルと比較して4%の軽量化を実現しています
  • おすすめポイント:ワイド展開がそれほど多くないアディダスの中で、クッション性が最も高いSUPERNOVAはワイド展開もあり

⑩ On Cloudrunner 2 Wide|クラウドランナー2 ワイド

  • 特徴:On独自のCloudTec®クッションが衝撃を吸収し、スムーズな推進力をサポートします。ワイド設計により足の圧迫感がなく、つま先の自由度が高いのも特徴です。安定したヒールカウンターと中足部のサポート構造により、ランニング中のブレを抑え、長距離でも快適な走行が可能です。
  • おすすめポイント:おしゃれなファッション用途でも人気のOn。本モデルは通気性の高いアッパー素材で蒸れにくく、耐久性も兼ね備えています。幅広の足を持つランナーに最適な一足です。

幅広ランナー向けの注意点

1. 「標準サイズ」だからといって無理に履かない

標準的なサイズのシューズを履くと、足が圧迫され、指が動かしにくくなります。結果として、フォームが崩れたり、マメや靴擦れができたりしやすくなります。

2. 試し履きをせずに購入しない

ブランドやモデルによって「ワイド」の基準が異なるため、可能なら店舗で試着するか、試し履きができる通販サイトを利用しましょう。

3. 靴ひもをきつく締めすぎない

幅広の足は甲が高めの人も多いため、シューレースの締めすぎは痛みの原因になります。適度なフィット感を意識しましょう。

幅広ワイドなランニングシューズが強いメーカーを解説

ワイド幅広のランニングシューズ

体重が重く、足の幅が広い(ワイドフィットが必要な)ランナーにとって、適切なシューズ選びは快適な走りにつながります。特に以下のメーカーはワイドサイズの展開が豊富で、足幅が広いランナーにも適したモデルを多数揃えています。

① New Balance(ニューバランス)

幅広モデルのバリエーションが最も豊富

  • ワイズ(足幅)展開:D(標準)・2E(ワイド)・4E(エクストラワイド)・6E(スーパーワイド)
  • おすすめモデル

ポイント:日本人向けの幅広モデルが多く、特に4E以上の選択肢が豊富。

② ASICS(アシックス)

日本メーカーならではの「足幅対応」

  • ワイズ展開:スタンダード・ワイド(2E)・エクストラワイド(4E)
  • おすすめモデル
    • GEL-KAYANO 31(安定性&クッション性抜群、ワイドあり)
    • GEL-NIMBUS 27(ソフトな履き心地、ワイドあり)
    • GT-2000 13(オーバープロネーション対策、2E/4Eあり)

ポイント:ワイド&エクストラワイドモデルが日本の足型に合いやすい。

③ Brooks(ブルックス)

クッション&サポート系のワイドモデルが豊富

  • ワイズ展開:D(標準)・2E(ワイド)・4E(エクストラワイド)
  • おすすめモデル
    • Glycerin 21(最高のクッション性、ワイドあり)
    • Ghost 16(万能シューズ、ワイドあり)
    • Adrenaline GTS 23(安定性シューズ、2E/4Eあり)

ポイント:アメリカメーカーで、幅広サイズでもフィット感が高い。

④ HOKA(ホカ)

厚底+幅広で衝撃吸収◎

  • ワイズ展開:スタンダード・ワイド(Dと2Eが主流)
  • おすすめモデル
    • Bondi 8(最大級のクッション性、ワイドあり)
    • Clifton 9(軽量&万能、ワイドあり)
    • Arahi 6(安定性シューズ、ワイドあり)

ポイント:アメリカブランドで、特に長距離向けの厚底ワイドモデルが多い。

⑤ Mizuno(ミズノ)

幅広の日本人向けフィット

今回紹介したシューズはないものの、アシックス同様日本人の足を知り尽くし、守り続けてきたのがミズノ。ウェーブライダーなど定番で老練なモデルは総合的な安定感を求める人におすすめです。

  • ワイズ展開:2E(標準)・3E(ワイド)・4E(エクストラワイド)
  • おすすめモデル
    • Wave Rider 27(万能モデル、ワイドあり)
    • Wave Sky 7(クッション性◎、ワイドあり)
    • Wave Inspire 19(安定性モデル、ワイドあり)

💡ポイント:日本ブランドならではのフィット感と耐久性。

体重が重い人向けの幅広ワイドサイズがあるメーカー

メーカーワイド展開特徴
New Balance2E・4E・6E幅広サイズの種類が最も豊富
ASICS2E・4E日本人向けのフィット感
Brooks2E・4Eクッション&サポート系が充実
HOKAD・2E厚底&クッション性重視
Mizuno3E・4E日本人向けのワイドフィット

特に「New Balance」と「ASICS」は、ワイドモデルの選択肢が多く、日本人に適した幅広シューズが揃っています。幅広の足に合うシューズを選んで、快適なランニングを楽しみましょう!

まとめ:幅広ランナーでも快適に走れるシューズを選ぼう!

ウィズサイズを確認し、自分の足に合ったものを選ぶ
トゥボックスが広めのモデルを選び、つま先に余裕を持たせる
柔らかいアッパー素材や適度なクッション性・安定性を重視する
シューレースの締め方を工夫し、圧迫感を軽減する

足に合ったシューズを選べば、快適に走ることができ、パフォーマンス向上やケガ予防にもつながります!

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