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2023-10-10

【2024】Amazfit「T-REX 2」レビュー

ランニング業界、ランナー界隈で最近メキメキと存在感を増しているあらたなランニング・スマートウォッチブランドの「Amazfit(アマズフィット)」のタフなトレイルランニングモデルとも言える「T-REX 2」を徹底レビューします。「T-Rex 2」は2022年6月にリリースされた「T-REX」シリーズの3代目です。

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Amazfit(アマズフィット)|国内3位の新興ブランドの実力

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Amazfitを提供するのはZepp Health Corporation(ゼップヘルスコーポレーション)社です。彼らは直近でも最も成長角度と勢いがある新興のスマートウォッチメーカーとなります。特に国内市場においては2022年AppleとGarminに次いで出荷台数は3位というポジションに位置しています。特に昨年発売された独自ブランドの「Amazfit(アマズフィット)」シリーズの最新作「GTR4」並びに「GTS4」の販売実績と評価が高く、ランナーにとっても今最も注目の高いブランドのひとつと言えるでしょう。

家電批評ベストバイオブザイヤー2022受賞

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Amazfit_GTR4_01-1024x576.jpg

そんな躍進の2022年、さらに特筆すべきは「家電批評ベストバイ・オブ・ザ・イヤー」を「GTR 4」が受賞したこと。この賞は、プロが本音でテストする家電情報誌「家電批評」が、年間を通して一番「買うべき」商品を、各部門で選出するアワードなのです。そのスマートウォッチ部門では「Apple Watch Ultra」に並び「Amazfit GTR 4」がダブル受賞という結果となりました。「Amazfit GTR 4」が受賞した理由として、3万円台という低価格帯にもかかわらず、ログの精度や通話対応、長持ちするバッテリーなど、機能が非常に充実しており、コストパフォーマンスが高いという事が挙げられています。

参照|Amazfitの最新スマートウォッチ「Amazfit GTR 4」が「家電批評ベストバイオブ・ザ・イヤー2022」を受賞!

Amazfitの「T-REX 2」はどんな位置付けのスマートウォッチか?

そんなAmazfitのスマートウォッチラインナップの中でも「T-REX 2」はタフなアウトドア・トレイルランニングモデル。「T-REX」「T-REX Rro」に続く三代目は2022年6月24日に発売されており、販売価格は43,780円(税込)です。

脅威の耐久性

まず何よりこのモデルを際立たせるのが耐久性です。実際このような極限状態に晒す事は稀ですが、このスペック自体がガジェット心をくすぐりますね。

G-SHOCKを彷彿とするメカ感と高い質感

今回のレビューで何より強調したいのがこのモデル自体の見た目のクオリティです。まずデザイン面で言うと良い意味でCASIOの名作「G-SHOCK」好きにはたまらない外観。そして素材は「ポリマーアロイ」を採用しており、とても質感がよくチープさは皆無です。

さらにディスプレイサイズも前モデルより進化。2代目のサイズが47.7 x 47.7 x 13.5 mmでディスプレイが1.3インチですが、3代目は47.1 x 47.1 x 13.65 mmと拡大。さらに鮮明で表示がみやすい「AMOLEDディスプレイ(1.39インチ)」仕様となっています。解像度は「277 PPI」から「326 PPI」へとアップしています。

GPS性能もAmazfitの強み

デュアルバンドと5つの衛星による高精度な測位が特徴。トレイルランニングのみならず、あらゆるアウトドアアクティビティ(ハイカー、クライマー、探検家など)にとって頼もしい旅の相棒になりそうです。

Amazfit T-REX 2の開封から初期設定まで

今回はメーカーさまよりデザートカーキ(Desert Khaki)をご提供頂きました。普段無難なブラックになりがちなのでとても良い色味です。

外側のパッケージから取り出すとホワイトでシンプルな内箱が登場。

そして蓋を開けると「UP YOUR GAME」の文字と共に本体が登場しました。とても高級感が溢れるパッケージングが素晴らしい。

こちらが同梱物一覧です。本体以外には「専用充電ケーブル」と「説明書」というとてもシンプル。後ほど説明しますが、説明書は不要なほど初期設定はシンプルです。

専用アプリ「Zepp」をダウンロード

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: zepp_app.png

初期設定を進めるには専用アプリの「Zepp」をインストールしておきましょう。走った後の記録のチェックはもはや専用スマートフォンアプリが必須ですね。初期設定として、こちらのアプリに本体(T-REX 2)を同期させるのが次のステップです。

サイドのボタンを押すか、充電ケーブルで充電したりすると初期設定が始まります。

言語を選んで(日本語が見当たらなかったので、Englishを選択 ※後ほどZeepアプリから言語の設定ができました)

このように、Zeppアプリで読み込ませるためのQRコードが表示されます。こちらを先程のZeppアプリから読み込みましょう。

あとはペアリング(本体とアプリの同期)が終わるのを待つだけ。

少し待つと(1分もかかりません

待ってました!待望の文字盤がここで登場します。かっこいい!

Zeepアプリから早速「文字盤」を変更してみます。

G-SHOCKライクな文字盤をチョイス

Zeepアプリにこのようにデバイスが登録され、文字盤も反映されます。

無事、Zeppアプリに本体が同期しました。実際に腕に装着してみます。

まず最初の印象は

  • 画面が鮮明(ディスプレイが綺麗)
  • 高い質感とフィット感

という印象です。この辺りは実際にトレイルランニングでも使ってみて後ほど総合的に評価してみたいと思います。

では、次にいよいよ「ランニング計測」を行なっていきたいと思います。

トレイルランニングでT-REX 2を使ってみる

早速トレイル環境で実走レビューをしてみます。

トレイルランニングで実走

GPS補足完了!(赤からグリーンになります)

こちらが基本的な走行中の画面。

フェイスが十分に大きいので視認性が何よりも良いですね。初期設定ではオートロック機能があり、ディスプレイの誤タッチで計測が止まらないように(?)一度物理ボタンを押さないと操作ができないようになっています。

走行中の画面はディスプレイを上下にスワイプすることで変更できます。こちらはスワイプした2枚目の画面。

3枚目は心拍数表示です。

心拍の推移が一眼でわかりやすくなっています。次に4枚目。

走ったルートもこのようにチェックできます。今回は試しませんでしたが、事前に走りたいルートのデータ(GPXデータ)を取り込むことによって、そのルートでナビゲーションしてくれるそうです。

走り終わりました!

走り終わったデータを見る|ウォッチ表示

左にスワイプすると一時停止か終了を選べます。

終了(Finish)で計測完了です!

今回の走った「トレーニング効果」を表示してくれます。これは運動アルゴリズム「PeakBeats™」というAmazfitの独自機能。最大酸素摂取量(VO2 Max)、回復時間、トレーニングの負荷や効果を視認できるのはすごいですね。

走った記録はまずこのように表示され、上下にスワイプすることで詳細をチェックすることができます。

走り終わったデータを見る|アプリの表示

次にZeppアプリで走った記録のより詳細なデータを確認できます。

詳細なデータをタップすると

戻ってさらに下にスワイプします。

ペースの詳細、並びに「心拍」の詳細です。

特に心拍は強度を5つのゾーニングで詳しく表示してくれますね。

次に「高度」です。トレイルランニングではこちらのデータをじっくり見たいところ。

高度の推移、累計だけではなく、「勾配分布」という形で割合を表示してくれるのが素晴らしいですね。

さらにケイデンスやストライドから、トレーニング効果「有酸素」「無酸素」でわかりやすく表示されます。

最後に1kmごとの「ラップ」の可視化がわかりやすいですね。ここまで詳細にアプリで見られるのはさすがのクオリティだと言えるでしょう。

Zeepアプリを使い倒す|各種設定

最後にZeepアプリの各種設定でできることを紹介しますね。

通知とリマインダーでアプリの通知をウォッチで確認する

「アプリ通知」より

FacebookやInstagram、そしてLINEやカレンダーなど主要なアプリの通知をウォッチで受け取ることができます。これは便利ですね。

常時表示や明るさなどの設定

「表示と輝度」より

明るさの調整ができます。また初期設定(デフォルト)では常時表示はオフになっています。バッテリーの観点からするとオフにしておくのが良いと思いますが、オンになった後の時間もデフォルト10秒なのでこちらをチューニングするなど細かい設定ができますね。

STRAVAやadidas Runningなど他のアプリに記録を連携する

プロフィールタブから「アカウント追加」を選びます。

するとSTRAVAやadidas Runningと連携できるので、TREX2で走ったデータをすぐに他のアプリに連携してシェアすることができます。

総論|トレイルランニングのみならず日常使いでコスパの高いモデル

あたためて、Amazfitのスマートウォッチラインナップの中でも「T-REX 2」はタフなアウトドア・トレイルランニングモデル。「T-REX」「T-REX Rro」に続く三代目は2022年6月24日に発売されており、販売価格は43,780円(税込)です。

GarminやSUUNTOなどの他のブランドだとどうしてもアウトドア・トレイルランニング系のモデルは〜10万円に近い価格帯になってしまうのですが、43,780円(税込)でこの機能、質感や日常での使い勝手を考えると大変コスパの良いモデルだと思います。

これだけの使い勝手と機能が揃って31,900円(税込み)、GarminやAppleWatchなど主要なランニングウォッチに対して圧倒的なコストパフォーマンスだと思います。特に国内ランナーから圧倒的な指示を誇るGarminの最新モデル「Forerunner 255(¥47,800)」が対抗馬だと思いますが、価格だけでみても圧倒的ですね。どうしても他のブランドにこだわりがある人でなければ、GTR4は絶対に買いだと思いました。

Amazfitの参考記事

http://runstagramer.com/2023/02/11/amazfit-gtr4/
http://runstagramer.com/2023/02/10/amazfit_gts4mini/
http://runstagramer.com/2023/02/15/garrminvsamazfit/
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