COROSはなぜ「コスパ最強」なのか? ガーミンと徹底比較!

ランニングウォッチ市場で急成長している「COROS(カロス)」。
ガーミンが圧倒的なシェアを誇る市場に食い込み、トップランナーの間でも注目を集めています。
特に「コストパフォーマンスの高さ」が魅力ですが、その背景には 中国発のブランドならではの戦略 があります。
本記事では、COROSの強みを深掘りしながら、ガーミンとの徹底比較を行い、ランニングウォッチとしてどちらが最適なのかを解説します。
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- runstagramer 編集長 / 三好拓也
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Contents|目次
1. COROSのブランディング戦略:実は中国の企業だが…
① 中国発ながら、それを全面に出さないブランド戦略
COROSは2016年に中国・深圳で設立された企業であり、実は中国メーカーの製品 です。
しかし、公式サイトや広告では中国ブランドであることをほとんど強調しておらず、むしろ アメリカの企業のようなグローバルブランディング を行っています。
その戦略の一環として、世界的トップランナーとの契約を積極的に進めています。

主なアンバサダー・共同開発者:
- エリウド・キプチョゲ(マラソン世界記録保持者)
- 大迫傑(日本記録保持者、マラソン2時間5分29秒)
- トム・エバンス(トレイルランナー)
彼らはCOROSの製品開発にも関わり、特に キプチョゲとのパートナーシップを前面に打ち出すことで、ブランドの信頼性を高めています。
② 中国企業ならではのコストメリット
ガーミンはアメリカの企業で、開発拠点はアメリカ、製造は台湾や中国で行われています。
一方、COROSは 開発・製造・販売まで一貫して中国で行っており、大幅なコスト削減 を実現しています。
中国企業のメリット:
- 人件費・製造コストが安い → ガーミンと同等の機能を低価格で提供
- 物流コストの最適化 → 自社のECを活用し、中間マージンを削減
- シンプルな製品展開 → ガーミンのような多様なモデル展開をせず、開発コストを抑える
この結果、COROSは ガーミンの半額近い価格 で高機能なランニングウォッチを提供できるのです。
2. COROSがコスパに優れている理由
① 圧倒的なバッテリー持続時間
COROSの最大の強みは バッテリーの持ちが圧倒的に長い ことです。
モデル | GPS使用時のバッテリー(標準モード) |
---|---|
COROS PACE 3 | 約38時間 |
Garmin Forerunner 265 | 約20時間 |
COROS APEX 2 | 約45時間 |
Garmin Forerunner 965 | 約31時間 |
特に PACE 3は38時間 という驚異的なバッテリー持続時間を誇り、同価格帯のガーミンの2〜3倍です。
これは、COROSがシンプルなOSと省電力設計を採用していることが要因です。
② デュアルバンドGNSS搭載の高精度GPS
ガーミンは高価格帯モデルにデュアルバンドGNSS(マルチバンドGPS)を搭載していますが、COROSは エントリーモデルのPACE 3でも対応 しています。
モデル | デュアルバンドGNSS対応 |
---|---|
COROS PACE 3 | 〇 |
Garmin Forerunner 265 | 〇 |
COROS APEX 2 | 〇 |
Garmin Forerunner 965 | 〇 |
都市部や山間部でも測位精度が高く、特にレースやトレイルランニングでの信頼性が向上します。
③ シンプルな操作性と軽量設計
COROSは タッチスクリーン非搭載のモデルが多く、物理ボタン+デジタルダイヤルで操作 する設計になっています。
ガーミンに比べてUI(ユーザーインターフェース)がシンプルで、直感的に使いやすいのが特徴です。
また、COROSのウォッチは 軽量設計 になっており、例えばPACE 3は 30g以下 で、長時間装着しても疲れにくいのがメリットです。
④ 価格が圧倒的に安い
COROSは ガーミンの同等モデルの半額近い価格 で購入できます。
モデル | 価格(2025年3月時点) |
---|---|
COROS PACE 3 | 約28,000円 |
Garmin Forerunner 265 | 約60,000円 |
COROS APEX 2 | 約55,000円 |
Garmin Forerunner 965 | 約90,000円 |
エントリーモデルのPACE 3は 2万円台でデュアルバンドGNSS、38時間バッテリーを搭載 しており、コスパは圧倒的です。
日本のシリアスランナーがCOROSを支持する理由
① 大迫傑やキプチョゲなどのトップ選手との関係
COROSは単なる「コスパの良いウォッチ」ではなく、エリートランナーと共同開発した製品である点も特徴です。
特に、日本のトップランナーである大迫傑や、マラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲがCOROSを使用していることで、本気で速くなりたいランナーからの信頼が高まっています。
日本では、大迫傑が公式アンバサダーとしてPACE 3のプロモーションを行い、自身のトレーニングにも使用していることが話題になっています。
また、キプチョゲと共同開発された「COROS APEX 2 Pro – Kipchoge Edition」は、日本のシリアスランナーの間で注目を集めました。
「トップ選手が使うウォッチ」というブランディングが、競技志向のランナーに刺さった形です。
② 日本のランナーに最適なシンプルな設計
COROSのランニングウォッチは、ガーミンに比べてシンプルなUIが特徴で、必要な情報が見やすく、直感的に操作できる設計になっています。
特に日本のシリアスランナーに支持される理由は以下の3つ:
- 余計な機能がなく、ランニングに集中できる
- ガーミンに比べて軽量で、長時間のトレーニングでもストレスが少ない
- バッテリー持ちが圧倒的に良く、長時間の練習でも安心
ガーミンのForerunnerシリーズはSuicaや音楽機能を搭載しているモデルも多いですが、シリアスランナーにとっては不要な機能が多いと感じることもあります。
一方、COROSは「純粋なランニングウォッチ」として設計されており、余計な機能を省いて軽量化&バッテリー強化に振っているのがポイントです。
4. どちらを選ぶべきか? ガーミン vs COROS
項目 | GARMIN | COROS |
---|---|---|
バッテリー | 普通(モデルによる) | 圧倒的に長い |
GPS精度 | 高精度(マルチバンド対応あり) | 高精度(エントリー機もマルチバンド対応) |
UI・操作性 | 多機能でやや複雑 | シンプルで直感的 |
トレーニング分析 | 詳細なデータ提供 | 必要十分なデータを提供 |
地図・ナビ機能 | 高価格帯モデルに搭載 | 一部モデルに搭載 |
価格 | 高め | コスパ良好 |
スマート機能 | Suica、音楽再生、通知など充実 | 音楽再生なし、通知はあり |
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COROSは 中国メーカーならではのコスト優位性を活かし、低価格で高機能な製品 を提供しています。
一方、ガーミンは アメリカのブランド力と豊富な機能で総合力が高い ため、どちらを選ぶかは ランナーの用途次第 です。
あなたのランニングスタイルに合わせて、最適なウォッチを選びましょう!
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COROSは徹底的な価格コントロールを行っており、値引きやセールはどの販売プラットフォームでも行っていません。むしろ、初期設定でコスパ最強なのでその戦略も自信の表れでしょう。
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