ガーミン165と265の違いを徹底比較|Forerunner

まず比較表と結論から先に回答して、その後4つの違いについて詳説します。
Forerunner 165 と 265 の比較表
項目 | Forerunner 165 | Forerunner 265 |
---|---|---|
発売日 | 2024年11月1日 | 2023年3月2日 |
ディスプレイ | AMOLED(タッチ対応) | AMOLED(タッチ対応) |
トレーニング機能 | VO2max、ペースプロ対応 | Garmin Coachを中心とした充実のトレーニング機能 |
音楽機能 | 内蔵音楽ストレージ対応 | 内蔵音楽ストレージ対応 |
GPS精度 | マルチバンドGPS対応 | GNSSマルチバンド対応 |
バッテリー | スマートウォッチモード: 約 11 日間 GPSモード: 約 19 時間 | スマートウォッチモード: 約 13 日間 GPSモード: 約 20 時間 |
重量 | 約39g | 約47g |
価格 | 約39,800円(税込) | 約62,800円(税込) |
ここで選びたい!一言ポイント解説
Forerunner 165(2024年11月1日発売)
- 最新モデルのため、最新の技術や機能が搭載されています。美しいディスプレイや高精度GPS、トレーニング機能が魅力。初心者向きのコストパフォーマンスモデルです
Forerunner 265(2023年3月2日発売)
- Garmin Coachを中心としたトレーニング機能が充実しており、例えば目標タイムに対する適切なフィードバックが欲しいなどの中級〜上級ランナーはこちらをおすすめ。またGPS計測精度も街中やトレイルなどでは265が優位
🔳 この記事を書いた人 🔳

- runstagramer 編集長 / 三好拓也
- 20年以上ランニングを楽しむ市民ランナー
- 公式Xアカウントでも情報配信中
165と265の4つの大きな違い
まずは違いについて、3つに大きく絞って解説します。
1. トレーニング機能の違い
以下の機能は165には未搭載の機能となります。より高いレベルでのトレーニングや負荷のマネジメントをGarminとデータを用いて行いたい人は要チェックです。

Garmin Coach
ガーミンコーチは、初心者から上級者まで対応する個別化トレーニングプランを提供する機能です。

目標(5km~ハーフマラソン)やスケジュールに基づき、ランニングデータや体調を分析して進捗に応じた調整を行い、効率的なトレーニングをサポートします。

トレーニングレディネス
トレーニングに適した身体の準備状態をスコア化する機能です。睡眠、リカバリー時間、HRV(心拍変動)、最近のトレーニング負荷、ストレスレベルなどを総合的に分析し、その日のトレーニング強度を決める目安を提供します。効率的な運動と過剰負荷の回避に役立つ機能です。

トレーニングステータス
最近のトレーニングデータを分析し、現在のフィットネス状況やパフォーマンス向上の進捗を評価する機能です。「ピーキング」「維持」「生産的」「過剰負荷」などの状態を表示し、適切な運動負荷や休息のタイミングを判断する指標として活用できます。

短期的負荷
過去7日間のトレーニング負荷を分析し、現在の運動量が適切かを評価する機能です。負荷が「低」「最適」「高」と表示され、最適なゾーンではフィットネス向上が期待できます。過剰な負荷や不足の調整に役立ち、怪我やパフォーマンス低下のリスクを軽減します。
2. GPS計測精度の違い
結論から言うと、265の方がGPS計測機能が多く、より街中や山中などのトレイル環境では精度高く計測が可能です。
Forerunner 165 | Forerunner 265 | |
GPS | ⚪︎ | ⚪︎ |
GLONASS | ⚪︎ | ⚪︎ |
Galileo | ⚪︎ | ⚪︎ |
みちびき(補完信号) | ⚪︎ | ⚪︎ |
GNSSマルチバンド | × | ⚪︎ |
SatIQ(衛星自動選択モード)機能 | × | ⚪︎ |
GPS仕様を上記表にまとめました。
3. 重量の違い
Forerunner 165 | Forerunner 265 | |
重量 | 39g | 47g |
前述の通り、積まれている機能的な差分が、そのまま重量の差分になっていますね。ウォッチの重さを気にする人はこの点も考慮に入れましょう。
4. 価格の違い
以上を勘案して、当然価格が異なります。定価では約2万円近く差がありますので、265が気になる人は上記機能的なメリットを十分に吟味しましょう。
165と265の機能的な共通点
違いが明確になったところで、一方でどちらも直近2年以内のモデルなので最新のデバイスに共通の点がありますのでご紹介しますね。
1. AMOLEDの美しいディスプレイ

屋外のランニングシーンでの視認性が抜群によくなったのがAMOLEDディスプレイです。こちらは165、265共通して搭載されています。普段使いのウォッチクオリティとしても格段に良くなり、良い意味で普通の洗練されたスマートウォッチ感を醸し出しています。
2. ランニングの様々な計測データ
超基本的なデータである
- 距離
- ペース
- ルート(GPS)
はもちろんのこと、「ランニングダイナミクス機能」によりランナーの走行中のさまざまなデータを計測し、ランニングフォームやパフォーマンスを分析できます。
- ストライド長: 一歩ごとの距離を測定します。走行の効率性やフォームを分析するのに役立ちます。
- ピッチ(歩幅頻度): 一分間に何回足を踏み出したかを示します。ピッチが速すぎると疲れやすく、遅すぎると効率が悪くなります。
- 上下動: 走行中の上下の動きを測定し、エネルギーのロスを示します。上下動が少ない方が効率的です。
- バランス: 両足のバランスを測定し、走行中に左右の足にかかる負荷の差を分析します。均等なバランスが理想的です。
- コンタクトタイム: 地面に足が接触している時間。これが長いと、より効率的に走れていない可能性があります。
- ランニングエコノミー: 走行の効率性を示す指標で、消費するエネルギーの量をランニング速度や心拍数などと関連付けて分析します。
165と265に共通するこれらのデータを活用することで、フォームの改善や怪我の予防、トレーニングプランの最適化などに役立ちますね。
3. 音楽やモバイルSuicaなど
そのほかにも、音楽データを搭載してBluetoothでランニング中に聴ける機能や、突発的な電車移動時に嬉しいモバイルSuica機能を搭載。どちらもスマートフォンを携帯していれば解決できますが、スマートフォンなど重いものを持ちたくないランナーも少なくないはず。そんなランナーには嬉しい機能ですね。
Forerunner165と265の詳細レビュー記事
それぞれのモデルの詳細をさらに知りたい方は、購入・開封・初期設定から実走インプレッションまで詳細にご紹介したこちらのレビュー記事を参考にしてください。


Forerunner 165を買うならこちら
Forerunner 165

Forerunner 165 Music


Forerunner 265

Forerunner 265s

ガーミンランニングモデルの比較関連記事
今回のエントリーモデルに特化した記事のほかに、売れ筋の「Forerunner265」も紹介した記事がこちらです。あわせて参考にしてみてくださいね。
