2018-11-09
NIKE+ RUN CREWS(ナイキランクルー)がサービス終了へ
https://nike.jp/runcrews/
NIKEがNIKE+の一つの機能として提供していた「NIKE+ RUN CRESWS」が今年の11月20日をもって終了するとの告知が本日WEBサイトに掲載された。NIKE+のアプリではなく、Webサイトでの機能のみで提供されていた本機能だが、11月21日以降は閲覧も不可となる。
Nike+ Run Crews終了のお知らせ
Nike+ Run Crewsは、11/20 23:59をもって公開を終了することになりました。長い間ご利用ありがとうございました。ランクルーのデータに関しては11/21以降閲覧ができなくなります。過去及び今後の個人の走行データは、これまでと引き続きNike Run Clubアプリでご覧いただけます。ご不明点がございましたら、nikerunning@nike.jp までご連絡ください。
日本のみならず世界のランニングシーンにおいても大小様々なローカルコミュニティが存在し、それらは「Running Culb」や「Run Crews(ランクルー)」という形で実態をもったチーム/コミュニティとして活動している場合が少なくない。そんなコミュニティがオンライン上でも会話できたり、チームとして走行距離を積み重ねていったり、他のチーム/クルーと競争感覚を持って楽しめるような場を提供していたのが「NIKE+ RUN CRESWS」だった。
11月20日時点で「4668」のランナーが登録し、「382」のランクルーが存在していた。この登録をベースに月間の走行距離をクルーや個人単位で比較(バーチャルに競う)することができた。
コミュニティ機能の可能性と難しさ
様々なRUN CREWSがリストされている
NIKE+はランニングやフィットネスに関する様々なサービスを提供している。スマートフォン向けには「[NIKE]ナイキプラスランニングアプリの使い方」でも紹介したようなランニング中の記録をGPSデータを基に記録し、保存したりSNSへシェアできるアプリが世界中のランナーの定番として根付いている。ランニングは基本的に1人で行う/楽しむケースが多く、アプリで記録に残してコツコツ使い続けるシーンに非常にフィットしている。一方でランクルーやグループランといったマラソン大会ではないが特定多数と一緒に走るようなケースがより一般ランナーに浸透していく中で、自然とランニングを軸とした住まいや職種などを超えたコミュニティが出来始め、今回の「NIKE+ RUN CREWS」はそんな新世代のランニングカルチャーに寄り添う機能として注目されていた。
今回サービスが終了してしまうのは残念ではあるが、一方で日本のランニングシーンにおいてコミュニティやランクルーといった新たなランニングを楽しむ熱量の形がしぼんでいるわけではなく、そういったグループ単位のランニングというものにもっと適切に寄り添うサービス設計が待たれるのが実態だ。実際「NIKE+ RUN CREWS」はスマートフォンアプリでのユーザー体験ではなく、かつ通知に関してはLINEとの連携によって成り立っており結果的にサービスの複雑性が増し、ユーザーが定着しなかったものと思われる。
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