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2023-10-14

ガーミンとポラールのランニングウォッチを徹底比較

ガーミンとポラールの比較画像

ランニングウォッチ定番ブランド、ガーミン(Garmin)とポラール(Polar)の2024年売れ筋No.1モデル「Forerunner 165」vs「Pacer」でガチンコ比較レビューしました。比較の際は

  1. GPS計測性能
  2. 心拍数計測性能
  3. デザイン性
  4. 日常的な使い勝手
  5. 初心者フレンドリーか

以上の5つの視点から総合的に徹底解説します!

🔳 この記事を書いた人 🔳

  • runstagramer 編集長 / 三好拓也
  • 20年以上ランニングを楽しむ市民ランナー
  • 公式Xアカウントでも情報配信中

ガーミン・ポラールはこんなスマートウォッチメーカー

まず5つの比較項目に移る前に、それぞれのメーカーがどんな特徴があるのかざっとレビューしたいと思います。各社の背景が今のウォッチの機能的特徴にもなっているので、しっかり頭に入れておきましょう。

ガーミン(Garmin)はこんなGPSデバイスメーカー

ガーミン/Garminはアメリカ発のメーカーですが日本でもランニングウォッチのシェアNo.1です。

ガーミン/Garmin社の生い立ちと特徴

ガーミン社はアメリカで創業、元々はGPSをコアテクノロジーとした位置情報デバイスを航空機向けなどに提供する会社でした。1989年にミン・カオとゲイリー・バレルによって設立され、2000年には上場を果たしています。そのGPS計測ノウハウをGarminのランニング・スマートウォッチは引き継いでいます。台湾の自社工場でデザインから生産まで一貫して管理しているため、高いクオリティの商品が世界中のランナーに好評です。日本のランニングウォッチ市場においても最も支持されている、シェアが大きいのがガーミンのウォッチなんです。

ポラール(Polar)はこんな心拍計測デバイスメーカー

日本でも愛用者の多いポラールはフィンランドの歴史ある会社です

ポラール社の特徴と生い立ち

フィンランド創業のPolarは元々心拍計測機器を提供していた会社です。その後ランニング等のスポーツアクティビティデバイスの開発に着手、現在では世界中の多くのランナー・ジョガーから愛されるランニングウォッチメーカーになりました。トップアスリートから健康に気を遣う人まで世界80か国以上で愛用されているブランドで、日本だと高橋直子選手が愛用しているのでも有名ですね。

そんな生い立ちから、Polarの強みはなんと言っても「心拍数」の計測精度です。例えば初心者ランナーであれば心拍数の計測は必要なの?と思ってしましますが、ランニングにおける「負荷」は運動強度によって人それぞれ。その人の今の運動レベルに合わせた適切な強度でランニングをしないと、思わぬ故障や怪我の原因となります。ゆえに、初心者ランナーでも選ぶならしっかりと心拍数=ランニングの負荷がリアルタイムで計測できるモデルを選びたいですね。

今回比較する初心者向け比較モデル

ガーミン|Forerunner 165(2024年2月発売売れ筋No.1)

Forerunner165
Forerunner165

ポラール|Pacer(2024年売れ筋No.1)

Pacer

今回、総合的にメーカー単位で比較をしますが、より具体的に両社の特徴や機能性を比較するために、2024年現在もrunstagramer独自調べで両メーカーでランナーに最も売れているオールラウンドでリーズナブルな価格帯の代表的モデルと比較したいと思います。それがこの2つ。

  • Garmin|Forerunner(2024年2月発売、¥39,800)
  • Polar|Pacer(2022年4月発売、¥38,280)

どちらも各社がラインナップするモデルの中では低価格帯、手頃でエントリーモデルとしても買いやすく、普通に日常生活でランニングを計測する機能としては十分で、かつフルマラソンも難なく計測し続けられるバッテリーライフと機能を有する最量販モデルです。

Forerunner 165 / GARMIN

garmin forerunner 165

Pacer / Polar

polar pacer

ガーミンとポラール5つの視点で徹底比較

それでは、早速5つの視点で徹底比較して参りましょう!

0. スペック・仕様で比較

5つの視点で比較する前に、まずサマリー的に仕様で比較します。

Forerunner 165Pacer / Polar
発売日2024年2月2022年4月
価格¥39,800¥38,280
重量39g40g
稼働時間ウォッチモード:約11日間
GPS モード:約19時間
ウォッチモード:約7日間
GPS モード:約35時間
ディスプレイ
解像度
390 × 390240 × 240

価格も重量もほぼ同等と言えるでしょう。また、価格もほぼ同じですね。スペック上大きな違いがあるとすると

  • ディスプレイ|AMOLED搭載のGARMIN Forerunner 165に軍配
  • GPSモードでの稼働時間|Polar Pacerに軍配

1. ランニングGPS計測機能で比較

まずGPS計測という観点で比較しましょう。GPSの「計測精度」という観点では、厳密に比較したわけではないですが恐らくそれほど大差はないのではないかと思います。実際に走った距離やルートと、どちらも大きくズレることはないですし、日々の利用で気になるほど精度が悪いということもないです。逆にいうと、この2メーカー以上のGPS精度を求めるのは難しいと考えて良いでしょう。

GPS計測の使い勝手で先行する印象のガーミン

では、使い勝手の面でいうと、ここはメーカーの特徴もあってガーミンの方がGPSの補足スピードやお知らせ含めて使い勝手が良い印象です。逆にPolarはランニング計測開始時にGPSを補足したというお知らせすら通知されないので、最初はちょっと心配になりますね。一方、ガーミンはこのGPS計測の体験に強いこだわりと安定感、安心感を感じました。

2. リストの心拍数計測で比較

こちらは反対にポラールのこだわりを強く感じます。まずランニング開始後のダッシュボード表示で、ポーラルの場合は上部に心拍数とその帯域や負荷のレベルを示すカラーバロメーターが常時表示されていますね。

心拍数計測にこだわりの光るポラール

逆にガーミンの場合はボタンを押して心拍数表示モードに移行させないと見ることができません。このあたりの使い勝手からも心拍数(負荷強度)を常にモニタリングしながら走りたい人はポラールの方が使い勝手が良いですね。

また、この写真比較でもわかる通り、光学心拍数計測機能においては、右側のポラールの方がより多くの光学センサーが搭載されています。

こちらも正確に精度比較はしていませんが、スペック上はよりポラールの方が光学心拍数計測精度や機能に優れた面があると言えるでしょう。

3. おしゃれなデザイン性で比較

どちらも、従来のランニングウォッチからは考えられないほど日常生活でそのまま使えるデザイン性になりました。いわゆるスポーティーさ、ゴツゴツさみたいなデザインは皆無で、ミニマルで使い勝手の良いデザインになっています。

ウォッチフェイスのカスタマイズ性などではガーミンに軍配か

ガーミン165の製品画像

AMOLEDのアップデートにより、ディスプレイの表示クオリティやウォッチフェイスをお好みでカスタマイズできる振り幅という観点でもガーミンに軍配。総合的な質感等は好みの問題なので深掘りはここまでにしますが、この2つのメーカーであればランニングシーンも日常シーンもカバーできるデザイン性と使い勝手があると考えて良いですね。

4. 日常的な使い勝手で比較

デザイン性は甲乙つけ難いと話しましたが、より広範囲での日常使いでガーミンとポラールの2モデルを比較してみます。いくつかの視点で、スペック上比較できるものもあれば筆者の主観になりますが5つのポイントで見てみますね

5つのポイントで見るウォッチのランナー日常遣い

ポラールpacerの製品画像
  • 防水性|どちらもスイミングも対応の防水性能
  • スマートフォン通知連携|どちらもBluetooth接続で通知連携可
  • 視認性|ガーミンは常時表示、ポラールは腕をあげた時に表示
  • 装着感|どちらもフィット感抜群
  • 重量感|どちらも軽量モデル(ガーミン:37g、ポラール:40g)なので日常生活で全く支障なし

どちらも総合点で大変優れています。むしろそこらの時計よりも機能性は間違いないので、アクティブライフを送る人にとっては最適な時計選びとなりそうですね。唯一視認性に関してはガーミンの方が優れている印象です。

5. 初心者フレンドリー観点で比較

最後に「初めてのランニング専用ウォッチ」を探している人も多いと思います。特に昨今のGPSウォッチはスマートフォン連動必須だったりしますから、そういった設定等の観点でも、よりわかりやすい初心者フレンドリーなデバイス選びが重要ですね。

初期設定や細かい日本語対応が嬉しいガーミン

この観点で、結論から言うとガーミンデバイスの方が初期設定や日本語対応など(ポラールは一部だけ英語表示が残ったりしている)、初期設定や会員登録の過程が簡単だと思います。

ガーミン初期設定の様子
日本語ガイダンスが丁寧で嬉しいガーミン

また、ランニング計測時の使い勝手に関しては大きく差はないですが、ポラールの方がディスプレイをタッチしながら使うことが多いため、慣れない人やランニング中に不便を感じる場合も少なくないかもしれません。その点ガーミンは物理ボタンに拘っているので、フェイスをタッチすることなくボタンでポチポチ操作できる安心感と安定感がありますね。

実機レビュー|ガーミンとポラール定番モデル

さて、ガーミンとポラールのランニングウォッチとしての徹底比較、いかがだったでしょうか。どちらのモデルも総合的なクオリティはコストパフォーマンスは高いです。その上で、ぜひ自分のランニングスタイルやレベル、好みに合ったデバイスを選んでくださいね。

比較結果の総合力で言えば、デザイン性やコストパフォーマンス、そして既存ランナー界隈でのシェアを考えると「Garmin Forerunner 165」に軍配だと個人的には思います。

  • Garmin|Forerunner(2024年2月発売、¥39,800)
  • Polar|Pacer(2022年4月発売、¥38,280)

今それぞれのメーカーで選ぶなら、9割のランナーはこれで満足するコストパフォーマンスが高いモデルです。それぞれのモデルがより気になるかたは、開封から初期設定、実際のランニング利用まで詳細にレビューした下記記事を参考にしてみてくださいね。

ガーミン Forerunner 1655のレビュー記事

ガーミン165の使い方など徹底レビュー|Forerunner

2024年に待望の事実上最廉価ランナー向けモデルとしてリリースされた「165」は当然、売れ筋No.1。以上を含む詳細レビューはこちらの記事で。

ガーミン165の使い方など徹底レビュー|Forerunner

ご紹介したモデルの購入はこちら

どちらも各社がラインナップするモデルの中では低価格帯、手頃でエントリーモデルとしても買いやすく、普通に日常生活でランニングを計測する機能としては十分で、かつフルマラソンも難なく計測し続けられるバッテリーライフと機能を有する最量販モデルです。

Forerunner 165 / GARMIN

garmin forerunner 165

Pacer / Polar

polar pacer

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