【ランニングウォッチ】TicWatch Pro 5完全レビュー
最終更新日 2023年12月19日
どうやら「Mobvoi社のTicWatchがイケてるらしい」というランナー界隈での口コミから、Googleの最新WearOSを搭載した「TicWatch Pro 5」をゲットしたのでランニングのGPS計測ウォッチとしてレビューしました。
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TicWatch Pro 5はどんなウォッチか
今回レビューした「TicWatch」や「Mobvoi」という名前を知らない人も少なくないと思います。筆者もその一人だったでの、まずはざっくりご紹介しますね。
Mobvoi(モブボイ)はどんなメーカー?
2015年にgoogle出身のZhifei Li氏によって設立された中国北京に本社を構えるスマートウォッチメーカーです。現在800名の従業員、シアトルやサンフランシスコにも支社があり、google社と戦略的パートナーシップを結んでいます。
スマートウォッチ「TicWatch」
最も特徴的なのがgoogleの「Wear OS」を搭載していることですね。
数々のグッドデザイン賞を受賞しており、現在の主力モデルとして次のようなものがあります。
モデル名 | 特徴 |
TicWatch Pro 5 | シリーズ最新ハイエンドモデル |
TicWatch Pro 3 Ultra GPS | iOSにも対応したハイエンドモデル |
TicWatch E3 | 都市部のユーザーをメインターゲットとしたタウンユースモデル |
TicWatch Pro 5の特徴
最新のWear OS搭載の見た目にもシンプルかつ高級感のある大変質感の良いスマートウォッチです。ガジェット、というより大人なスマートウォッチという印象。主な機能的特徴として
- ランニングなど様々なフィットネス計測機能
- 普段使いからオフィスカジュアル、そしてランニングシーンまでカバーするデザインと耐久性
- タッチ操作とクラウン回転ボタンによるシンプルな操作性
- 表示の美しさと省電力性を両立させる2層式のディスプレイ
- GPS+コンパス+気圧計に様々な環境・負荷に耐えるPro仕様
- 30分で65%の急速充電を実現したバッテリー性能
- 最新WearOSとハイスペックCPUでサクサク操作
などが挙げられます。これらの観点から以下のレビューをお楽しみください。ちなみにiOS非対応モデルとなりますので、iPhoneユーザーの方はご注意を。
レビュー|開封から設定
外箱はシンプルでオシャレ。同梱物も最低限でミニマルなブランドの印象を受けますね。
設定時は手元にAndroid端末を用意します。事前に専用アプリをダウンロードしてからガイドに従ってポチポチやれば直ぐに使えるようになります。
以上で初期設定は完了です。
レビュー|ディスプレイと操作感
ランニングインプレッションの前に基本的な操作感やディスプレイなどの特徴をご紹介しますね。
2つの物理ボタンとタッチディスプレイ
ご覧のように物理ボタンは右側面に2箇所です。タッチディスプレイに対応しているので物理ボタンと併用して操作します。ランニング中はタッチディスプレイの使い勝手が悪いことがほとんどなので、物理ボタンがあるのはありがたい仕様ですね。
特にクラウン回転ボタン(Apple Watchでもお馴染み)は回転で画面スクロール、押すとアプリ選択で使い勝手が非常に良い印象です。
省エネが特徴の2層ディスプレイ仕様
画面は1.43インチの有機ELディスプレイ搭載。この有機ELはガーミンの最新モデルなど各社実装を開始した本当に視認性が高く美しいディスプレイです。
その上で、本モデル最大の特徴といっても過言ではないのが超低消費電力のFSTN液晶も採用した2層式であること。操作時などは有機ELディスプレイでコンテンツを表示しますが、待機時はFSTN液晶で時刻などを表示して電力消費を抑えるという仕組み。
エッセンシャルモードと呼ばれるこの仕様は写真でわかる通りバッテリー消費を最低限におさえつつ、時刻を確認することができます。
バッテリー性能
特筆すべきは「エッセンシャルモード」による長時間のバッテリー性能ですね。有機ELディスプレイの美しいスマートモードと省電力エッセンシャルモードは自動で切り替わるので、普段使いしている分にはかなりバッテリーが持ちます。
スマートモード| | 80時間 |
エッセンシャルモード| | 45日間 |
GPS計測モード| | 5〜10時間(推定) |
一方で、ランニングなどのGPS計測時のバッテリー性能はオフィシャルなスペックが見つけられずに、実機レビューや他のレビュー記事から総合的に推測するに5時間〜10時間の範囲ではないかと思います。
レビュー|ランニング計測
ランニング計測は専用のアプリケーションを選びます。
クラウン回転ボタンを一回押すとアプリケーションが選べるので「TicExercise」を選択します。ここから「室外ラン」を選択。
GPSを補足すると「進む」ボタンがイエローからグリーンに変わるので、いよいよランニング計測開始です。
ちなみにこのGPS補足までの時間は、ガーミンなど一般的なGPS計測ランニングウォッチと比べても遜色ないか、むしろちょっと早い印象も持ちました。
計測中の各種計測データの見た目
計測中は基本的に「エッセンシャルモード」となるため、画面を一度タップすると計測中の各種データが表示されます。
- 距離
- 時間
- ペース
あたりの基本的な指標は大変見やすいですね。計測中に見たいデータは画面を縦にスクロールするか、クラウン回転ボタンでクルクルします。
計測を終了したい場合は横にスワイプすると一時停止か終了ボタンが登場します。
最も特徴的なのが「心拍数(負荷)」の表示ではないでしょうか。
まずエッセンシャルモードの状態でブルー・イエロー・オレンジと心拍数のレンジによって色で簡単にチェックできます。今のランニングが自分にとってどれぐらいの負荷なのか、感覚だけではなく視覚でも分かるのが嬉しい機能ですね。
計測完了後の各種データ
運動終了から終了直後のデータです。
各種指標が大変見やすいですね。
レビュー|ランニング記録管理
計測したデータは「Mobvoi Health」アプリからチェックできます。「運動」のセクションから該当のアクティビティがbluetoothで同期されます。
該当のアクティビティを選ぶと走ったデータの詳細が閲覧できます。
主要な数字のダッシュボードから始まり、各種指標をブレークダウンした詳細なデータを視覚的に見ることができます。
ガーミンなど他の主要ウォッチのアプリでのデータ表示と比べても遜色ないですね。大変見やすく、ペースやラップレコードなど必要な表示が揃っています。
STRAVAやGoogle Fitとの連携
TicWatchデバイスで計測したアクティビティは、他のランニング・ヘルスケアアプリへのデータ連携ができます。対象は
- Google Fit
- STRAVA
の2つですね。
ウォーキング自動計測機能が便利
ウォーキングなど運動状態に応じて自動で計測を開始してくれます。
ウォーキング中に自動計測が開始したら、ウォッチをチェックして計測を継続するか、中止するかを画面からすぐに選択できます。ランニングのみならず日々の運動を総合的に記録を残して管理するには便利な機能ですね。
Mobvoi Healthアプリの「運動」セクションにAutoのラベル付きで記録されます。
ウォッチフェイス変更など他の魅力
スマートウォッチの魅力は気分に合わせてウォッチフェイスが変更できるところですね。TicWatch Pro5もたくさんの種類がカスタムフェイスとしてラインナップされています。
アナログとデジタルが融合したウォッチフェイスなど、スマートウォッチならではですね。Mobvoi Healthケアアプリからウォッチ端末の各種設定含めて管理できるようになっています。
ランニング計測のみならずカスタマイズもTicWatch Pro5の魅力です。
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ランニングウォッチ総まとめレビュー
今回紹介したMobvoi社のTicWatch以外にも多くのランニング専用スマートウォッチがリリースされています。詳細はこちらのレビュー記事からどうぞ。